この記事はそんな悩みにお答えします。
受験の第一関門である大学入学共通テスト。ここで成功すれば二次試験へ向けて大きな一歩を踏み出せますが、失敗すれば第一志望への道が閉ざされる可能性があります。
そうならないために大事なのが過去問演習。
ですが、いつ・どれくらいの量を取り組めばいいのか、特に現役生はイマイチ分からないですよね。
そこで今回は、以下の3つを解説していきます。
・過去問に取り組むベストなタイミング
・取り組む量や復習のポイント
・各科目の得点戦略
僕自身、この戦略で大学入学共通テスト(旧センター試験)本番に810点を取れたので、参考になると思います。
開示の原本
3分で読めるように内容を凝縮したので、ぜひ最後までご覧ください。
過去問はいつからやるべきか?
大学入学共通テスト対策を本格的に始めるのは11月からがオススメです。
というのも、それより前だと知識が不十分で、それより後だと苦手を補う時間が足りないからです。
もちろん、本格的に始める前に力試しで解くことは構いません。
個人的には、夏休み明けに国数英の3教科を一度解いてみることをオススメします。これらは基本的に履修済みで、分からなかった問題が直接自分の苦手分野と把握できるからです。
そのためにも、制限時間を少し多めに取っておいて、自分の実力を客観的に見直しましょう。
まず夏休み明けに腕試しで解いてみて、11月から本格的に過去問を使って対策をしていきましょう。
では次に、過去問で取り組むべき年数を解説していきます。
過去問は何年分取り組めばいいのか?
こちらの記事でも書いていますが、最終的に10年分は解いてください。
というのも、それだけの年数を解けば、大学入学共通テスト本番で自分が何点取れるのかある程度予想できて、当日の緊張をなくすことができるからです。
当日にどんな失敗をしても、自分が取る点数の大方の範囲がわかっていれば、過度な緊張を防ぐことができます。
なので、現役生は時間がないと思いますが、最低でも5年分は解いて自分がとりうる点数を把握した上で入試に挑みましょう。
なぜなら、あまりに古すぎると傾向も範囲も変わって入試に使われるデータも変わるからです。
特に地理は古い年度のものほどデータが大きく変わるので、頭が混乱してしまいます。20年前は今ほど中国が台頭しておらず、グラフもデータも今と大違いです。
なので、過去問はできるだけ新しいものから解くようにしましょう。
では次に、過去問の復習のバランスについて解説していきます。
過去問の演習と復習のバランス
復習が大事とはいえ、あまりに時間をかけすぎても前に進みません。なので、解いた時間のおよそ半分の時間を使って復習しましょう。
さらにいうと、自信を持って正解した問題は復習する必要はありません。というのも、次に似たような問題が出た時も正解できる可能性が高いからです。
間違った問題や根拠なくまぐれで正解した問題の復習を徹底してください。もちろん、間違えた問題があまりに多ければもっと時間がかかるでしょう。
その手間を惜しんでどんどん問題ばかり解いても身にならないので、間違えた箇所だけは時間をかけて復習してください。
【大事】センター過去問 科目ごとの得点戦略
では、具体的に科目ごとの得点戦略を見ていきます。
何を意識して過去問演習をすればいいのか解説するので、参考にしてみてください。
国語の戦略
国語のカギは“構造化”です。
一文一文見ていくのではなく、もっと大きな塊で文章を読んでいきましょう。
というのも、一文を意識しすぎると視野が狭まって文章全体を通して伝えたいメッセージが把握できないからです。
構造化をして読まないと、文章を読んでいく中で
となって点数を取ることができません。もちろん、細かく文章を読み込むことも大切ですが、それよりも大枠を捉えて文章を読んでいくことが大切です。
古文も漢文も構造を意識して読み進めましょう。より詳しい解説はこちらの記事で紹介しています。
数学の戦略
数学を攻略するカギはたったの2つです。これさえできれば簡単に8割を超すことができるので、オススメですよ。
①日頃から解法をストックする
②計算の行を省く
数学という科目は、解法を思いつく→その計算をするという解き方しかありません。
つまり、その力さえあれば高得点が期待できる美味しい科目なわけです。それではひとつずつ見ていきます。
解法をストックする
センター試験の数学は解法がある程度決まっています。
微分積分なんて2つの曲線が出てきて、その交点を求めて囲まれている面積を計算するだけ。ベクトルは四面体があって、頂点Oから垂線Hを下ろして、結局体積を計算するだけ。
もちろん例外もありますが、基本的な解法は多くありません。なので、10年分解いてどんな解法があったのかストックしていきましょう。
そうすることで、センター本番も解法を思いつくスピードが上がること間違いなしです。
計算の行を省く
解法が思い浮かんでも、計算スピードが遅かったら全く意味がありません。
なんて思ってもゼロ点です。なので、計算スピードを高める必要があるわけです。
そのためにオススメなのが、“計算の行を省く”という方法です。
平方完成をする時に2行で終わる人と4行で終わる人がいるとします。この二人の間で少なくとも10秒の差があるわけです。
4行の人は、前の行のコピーを何回も書いているのでそれだけ時間がかかるわけですね。
問題用紙も計算だらけだと読みにくくなり、思わぬミスを誘発します。なので、できるだけ計算の行を省く練習を今のうちからしておきましょう。
数学に関してはこちらの記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
英語の戦略
英語で重要なのは、国語と同じで“構造化”です。というのも、英語という科目も言語であり、ものを伝える順番は基本的に変わらないからです。
よほど英語を読むのが早い人でない限り、一文一文を丁寧に訳すことはできません。なので、より大きな枠で文章を読んで時間を短縮する必要があります。
特に長文読解について、こちらの記事でどこよりもわかりやすく解説しているので、参考にしてみてください。
理科の戦略
理科のカギは、解答までの道筋を残して演習をすることです。というのも、理科は引っ掛け問題が多い分、まぐれで正解するケースが多いからです。
間違った問題は復習しようと思えますが、まぐれで正解した問題はついつい後回しにしがちですよね。
入試当日までまぐれ正解をほおっておくと、自己ベスト更新なんてほぼ不可能です。
なので、その解答を選択した根拠に自信が持てない場合は、何かのマークをつけておいて、きちんと復習をしましょう。
社会の戦略
センター社会のカギは、“ストーリー”です。
日本史・世界史のような科目はもちろんですが、地理にだってストーリーが存在します。薄々気が付いていると思いますが、単なる知識の暗記だけでは高得点は見込めません。
きちんと自分の中で、知識と知識が線となって結びついてストーリーを語ることができないと意味がないわけです。
そしてこうやってストーリーにした方がより知識として定着します。一番のおすすめは、覚えたストーリーを誰かに教えるという方法です。
ただ授業を聞くだけよりも人に教えた方が18倍勉強効率が上がるので、ぜひやってみてください。
地理選択者この記事読んで8割をサクッと取りましょう
まとめ!過去問の使い方で合否が決まる
いかがでしたか?
過去問に取り組むタイミングや、どれだけの量を取り組めばいいのか解説しました。
そして、科目ごとの戦略としては、
国語:構造化
数学:解放のストックと計算の省略化
英語:構造化
理科:まぐれ正解の徹底的な復習
社会:ストーリーを理解
これらを意識した上で効率的な過去問演習に取り組みましょう。