この記事はそんな悩みにお答えします。
大学入学共通テストにおいて理系の壁は圧倒的に国語ですが、地味に点数が伸びないのが地理です。
ちょっと勉強すれば取れる問題も多いので60点くらいは取れますが、勉強した割に高得点が取れなくて悩んでいる受験生も多いと思います。
それに理系は二次試験の数学や理科に時間をかけるべきなので、大学入学共通テストの地理に時間をさいている暇はありません。
そこで今回は、理系科目に時間を当てながらでも効率よく地理で8割を取るためのテクニックを紹介します。
地理で8割取れれば大抵の国立大学のボーダーは超えることができますし、この方法で僕は現役時91点を取れたので、ぜひ参考にしてみてください!
・地理で何としても80点を取りたい人
・理系の人地理を勉強する時間がない人
・そもそも地理が苦手な人
大学入学共通テストの地理で8割を取る戦略とは
大学入学共通テストの地理で8割取るには、地図帳に知識を書き込んで地誌と系統地理を合わせて勉強するのがベストです。
というのも、この勉強法によって地理の2分野を同時に勉強することができ、知識と知識が繋がりやすいからです。
地理の分野は2つあり、それが系統地理と地誌です。
系統地理:地誌=7:3くらいの配点配分となっています。
ざっくり説明すると、系統地理というのは気候や産業などの観点から地球を考える分野であり、地誌はヨーロッパや南アメリカなど地域ごとに詳しく学ぶ分野です。
もう少し詳しくみていきます。
系統地理とは
系統地理では気候・地形など自然環境に関わるものと、宗教や産業、都市などの人間の活動に関わるものについて学びます。
大学入学共通テストでいうと大問1が自然環境、大問2が産業、大問3が都市、大問5が人間生活、大問6が地域調査という形で聞かれます。
この分野は知識量がカギになってきます。
そもそも気候の種類や、宗教の種類など最低限知っておかないといけない知識がないと点数が取れません。
地誌とは
地誌は、アジアやヨーロッパなど国や各地域ごとに、より細かいことを聞かれる分野です。
この国・地域ではどんな産業が栄えているのか、どんな歴史があるのか、どんな人口構成なのか。
地誌で高得点を取るためには細かい知識の暗記は必須ですが、地誌を勉強するときのベースとなる知識は、全て系統地理で学んだ知識と考え方です。
つまり、地誌で点数を取るためにも、系統地理の知識をいかに暗記できるかがカギになってきます。
その時にポイントになるのが地図帳なんです。
地理8割=地図帳フル活用
大学入学共通テストの地理で高得点を取りたいなら地図帳をフル活用しましょう。
というのも、地誌を解く時にも必要となる系統地理の知識を最も効率よく覚えられるからです。
例えばアジアを勉強するとき。
タイは稲作が有名と地誌で習ったら、なぜ有名なのか考えてみる。
気候の観点でいうと、膨大な水量のチャオプラヤ川による肥沃な土地が広がり、モンスーンの影響を受けて降水量も多いから。
歴史の観点で言うと、タイはアジアの中で唯一植民地化されずに、ゴムやコーヒーなどのモノカルチャー経済をする必要がなく、自国の食料として生産するようになったから。
そして、植民地化された近隣諸国にコメを輸出する役割をになったので、生産量のわりに輸出量が世界トップである。
今の例でいうと、系統地理で勉強したアジアの気候と歴史をもとに、アジアという地誌を勉強しているわけです。
こんな感じでいま見てきたことを、ひたすら地図帳に書き込みましょう。
このとき全部を書くと大変だし地図帳も見づらくなるので、タイのページに、
コメ輸出1位 モンスーン降水量 独立国として植民地に輸出
といった具合にキーワードだけ並べて書き込んでみましょう。
これが僕の受験時代の地図帳です。
とにかく覚えたことを地図帳に書き込んで、定期的にその知識を繋げたストーリーを語れるかを確認していました。
僕がやっていたのはこれだけです。この勉強法を続けることで本番91点取ることができました。
地図帳に知識を書き込んで知識を効率よく定着させることで、時間がない理系でも地理で高得点を取ることができます。
では次に、地理で高得点を取るための+αのテクニックを解説していきます。
大学入学共通テストの地理8割取るテクニック
時間がない理系が大学入学共通テストの地理で高得点を取るために使えるテクニックは、単語を曖昧に覚えることです。
なぜなら、地理で固有名詞を聞かれる問題はほぼ存在しないからです。
具体的に言うと、「チェラプンジ」という固有名詞を覚える必要はなく、「インドの北のほうに世界一降水量の多い場所がある」という風にざっくりでいいので覚えましょう。
こうやって覚えることで、余計な単語を覚えなくて済みます。
固有名詞まで覚えるのではなく、どの地域でどんなことが原因でどんな事柄が起こったのかをストーリーで語れるようにしましょう。
では最後に、高得点を取りたい受験生にオススメしたい参考書を紹介します。
地理8割狙う人向けの参考書
オススメは山川の詳説地理ノートです。
この参考書は、重要事項が空欄になっていて自分で手を動かして能動的に学習できる点が特徴です。
教科書や参考書をただ読み進めて理解した気分になってしまうと、地理では高得点が期待できません。
地図帳に自分で書き込むこともそうですが、参考書にもどんどん書き込んで知識を整理していけば、必然的に成績は上がっていきます。
この参考書を徹底的に手を動かして勉強していけば8割を取れると思います。
面白いほどわかるシリーズや村瀬の地理Bを初めからていねいになどはあまりオススメしません。
というのも、インプット重視の参考書は読んで満足しやすいからです。
とても濃い内容が詰まっていてインプットには最適ですが、
と考える受験生が多発して、アウトプットの量が減ってしまいかねません。
やはり、記憶の定着率を高めたいなら手を動かすこと。それだけは忘れないようにしてください。
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まとめ
いかがでしたか?
大学入学共通テストの地理では系統地理→地誌の順番で勉強をしていき、そこで学んだ知識を積極的に地図帳に書き込む勉強法がオススメです。
また、細かい固有名詞よりもざっくりとしたストーリーを理解する方が大切なので、その2点を意識して受験勉強に励みましょう。
そういう時に考えすぎても意味がないことが明らかになったので、参考に読んでみてください。