大学入学共通テスト

理系でセンター国語186点!大学入学共通テストで高得点を取る5つのコツ

受験生
受験生
大学入学共通テスト、国語が本当に安定しないし入試で足を引っ張る・・・。理系だから国語できなくても仕方ないのかな?対策があるなら教えて欲しい!

大学入学共通テストの科目の中で苦手とする受験生が多い国語。

国語は勉強をしてもなかなか成績が伸びないし、そもそもどんな勉強法を使えばいいのか分かりにくいからです。

たまたま高得点が取れても、安定していい点数を取り続けるのが一番難しい科目です。

現役時代のセンター試験前日に過去問で173点を取ったのに、翌日の本試験では60点近く下がってしまいました。

それくらい波があるのが国語。でも、しっかりと大事なポイントを押さえればセンスなんか関係なく、安定して高得点を取れるようになります。

僕もこれから紹介するポイントを意識しただけで、最終的にセンター試験でかなりいい点数を取ることができました!(186点)

そこで今回は、大学入学共通テストの国語で高得点を安定して取るために絶対押さえておくべき5つのポイントを紹介します。

こんな人にオススメ

・国語が全然安定しない人
・国語に苦手意識がある理系の人
・2択まで絞った挙句よく外す人

翔平
翔平
3分で読んで国語を得点源にしよう!

 

国語で高得点を安定させる5つのポイント

大学入学共通テストの国語は評論・小説・古文・漢文の4つのパートで成り立っています。

どの大門でも役に立つ5つのポイントはこの5つ。

①答えを探しに行くのではなく、削りに行く

②解く順番を決めて演習する

③時間配分を決めて演習する

④なぜ間違えたのかを解説できるようにする

⑤構造化を意識する

それではひとつずつ見ていきます。

 

答えを探しにいくのではなく、削りに行く

受験生
受験生
国語って数学とか理科違って、答えが明確じゃなくてなんだか中途半端で嫌だ・・・

そんな質問をよく受けます。そんな時は毎回このように返信をしています。

翔平
翔平
国語は合っているものを探すんじゃなくて、絶対に間違っている選択肢を消すゲームだよ

大学入学共通テストは入試の後に正解を発表しなくてはなりません。

つまり、周りの人にケチをつけられないような正解を用意する必要があるということです。

言い換えれば、絶対にこの選択肢は間違いだ!と指摘できないような選択肢を用意しなければなりません。

ということは、大学入学共通テストの選択肢を選ぶ上では、絶対に正解のものを探すよりも、これは間違っていると指摘できる選択肢を消していく方が正答率は高くなるんです。

間違いを見つけて削る、これが大学入学共通テストを解く上で一番大事なポイントです。

受験生
受験生
どうやって選択肢を削っていけばいいの?

では次に、大学入学共通テストの国語における選択肢の削り方を見ていきます。

 

選択肢の削り方

5つほどある選択肢から間違っているものを削るにあたって、大事なのはこの2ステップ。

①100%の間違いを見つける

②間違いの根拠を見つける

それではひとつずつ見ていきます。

 

100%の間違いを見つける

選択肢が5コあったらたいてい2つは絶対に間違っている選択肢で削ることができます。

ここで簡単な例を考えてみます。

例えば、本文中に

Aくんは昼ごはんにカレーを食べて、サッカーをするために学校に行った

という内容が本文にあったとします。

僕がその問題で選択肢を作るならこんな感じで作ります。

  1. Aくんは昼ごはんにカレーを食べて、サッカーをするために自転車に乗って学校へ行った
  2. Aくんは昼ごはんを食べて、学校に行った
  3. Bくんは昼ごはんを食べないで、野球をするために学校へ行った
  4. Aくんはカレーを食べて、ボール遊びをするために学校に行った
  5. Bくんは昼ごはんにカレーを食べて、サッカーをするために学校へ行った

ここで真っ先に③と⑤を消去できるはずです。

③と⑤はそもそも登場人物がBくんなので、他の要素が合っていても消去です。

このレベルの選択肢をまず真っ先に切りましょう。そうするだけで一気に3択問題になります。なので、その中から適当に選んでも120点くらいは取れるようになります。

さらに、1つの選択肢を吟味する時間が多く取れるので時間にも余裕が生まれます。

そうやって100%の間違いを消去した後は次のステップです。

 

間違いの根拠を見つける

 

  1. Aくんは昼ごはんにカレーを食べて、サッカーをするために自転車に乗って学校へ行った
  2. Aくんは昼ごはんを食べて、学校に行った
  3. Bくんは昼ごはんを食べないで、野球をするために学校へ行った
  4. Aくんはカレーを食べて、ボール遊びをするために学校に行った
  5. Bくんは昼ごはんにカレーを食べて、サッカーをするために学校へ行った

残りの3択から選んでいくときになんとなくで選んでいませんか?

なんとなくで選んでしまうと、間違った時に復習しようがないし、偶然合っているとしても調子に乗って勉強しなくなるので、良いことが一つもないです。

先ほども言いましたが、国語は間違いを見つける科目です。

では、残りの3択を照らし合わせてみましょう。

①は、昼ごはんにカレーを食べてるし、サッカーをしに学校に向かっているし、なんとなく正解に見えます。でも、学校に行くときに自転車を使ったとは一言も書いていません。

自分の体験から、学校に行くのは自転車だよねと頭の中で勝手に解釈しているだけなんです。

本文に記載していない内容が入っているので、①は不適当です。

④は、言い換えのしすぎで不適当です。

確かにサッカーはボール遊びですが、ボール遊びといえば何を思い浮かべますか?と100人に聞いたときに、サッカーと答える人もいれば野球と答える人もいます。

つまり、必要十分(ボール遊び=サッカー)ではないわけです。

この選択肢を正解にしてしまうと、

大人
大人
俺の中ではボール遊びはドッチボールなんだけどこの問題の答え変だ!

とクレームがくるわけです。なので、④も不適当。

つまり、正解は②なんです。この選択肢はカレーを食べたともサッカーをしたとも書いていませんが、昼ごはんを食べて学校に行ったということは事実です。

本文に記載していることと整合性があるので妥当というわけです。

こうやって国語の選択肢は作成されているので、

・なんとなく解かない

・言い換え過ぎてないか

・自分の中で勝手に解釈していないか

を意識して問題を解いてみましょう!

次に、大事なポイント2つ目を紹介します。

 

解く順番を決めて演習する

試験は基本的にどの順番で解いても問題ありません。問題はありませんが、やはりこれも戦略を立てるべきです。

僕がオススメする順番は、漢文→古文→評論→小説です。

理由は2つあります。

①古文・漢文は現代文よりも勉強した成果が出やすい

②小説は抽象度が高くてキリがない

それでは一つずつ見ていきます。

 

古文・漢文は現代文よりも勉強の成果が出やすい

そもそも、古文漢文は単語や文法をしっかりと勉強すればある程度は点数が取れるようになります。

これを後回しにすると、「取れたはず」の点数をこぼしてしまうことになるので、絶対に避けるべきです。

なので、まず古文と漢文の暗記分野を解いて点数を稼いで安心感を持ちましょう。

 

小説は抽象度が高くて考えすぎるとキリがない

小説は心情表現など抽象度が高く、選択肢を削る作業に時間がかかるわりに正答率が低いという傾向があります。

なので、一番最初に小説から解くと余計に時間がかかってしまって解き終わらない・・・なんてことになってしまいます。

もちろん個人差はありますが、この順番で解くのが受験の王道と呼ばれています。なので、ぜひ一度取り組んでみてください。

次に、3つ目に大事なポイントを解説していきます。

 

時間配分を決めて演習する

これは国語だけでなく大学入学共通テスト全体言えることですが、1番の敵は時間です。

60分・80分といった短い時間でたくさんの問題を処理するので、その短い時間をどう有効に使うのかが高得点の鍵になってきます。

時間をうまく使えないと、最後に時間がなくて適当にマークをする可能性が高まり、1問の配点の高い国語が安定しなくなります。

受験生
受験生
じゃあどんな時間配分が理想なの?

目安の時間としては、

漢文15分

古文25分

評論25分

小説15分

この時間配分で解いて、時間が余るようなら必ず見直しをしましょう。

ちなみに、大学入学共通テストに持ち込む時計に関しての注意点などはこの記事でまとめたので、必ず確認しておきましょう。



近年は古文の語数が増え難易度が上がっているので、古文をどう乗り越えるかが大きなカギになってきます。

過去問演習をするときに、この時間配分をひとつの目安にして取り組んでみてください。

次に、4つ目の大事なポイントを見ていきます。

 

なぜ間違えたのかを説明できるように

大学入学共通テストの過去問を解いた時に、自分が間違った理由を解説できるようにしましょう。

こうすることで、フィーリングで選択肢を選ぶ癖がなくなり、根拠を持って選択肢を選ぶことができます。

国語は過去問の傾向から大きく変わることはあまりないので一番いい対策になりますが、問題をただ解いて丸付けで終わらせるのはもったいないです。

そうやって自分の間違いを客観的に解説できるようにしましょう。

では最後に大事なポイントを見ていきます。

 

構造化を意識する

センター国語の点数を安定させるために一番大切なのが、”構造化を意識する”ということです。

構造化を意識して抽象的に文章を捉えることができれば、問題が変わっても対応できるからです。

文章の構造は基本的に、

主張→理由→具体例→反対意見への主張→再度主張

となっています。もちろんこの構造ではない文章もありますが、大学入学共通テストの国語だと少数です。

なので、どんな文章も構造という大きいブロックで読むようにすると、文章の中身が変わっても安定して高得点を取ることができますよ。

ちなみに、今書いた文章も

主張→理由→具体例→反対意見への主張→再度主張

の流れで書いてます。

大学入学共通テストの国語で高得点を目指すまとめ

大学入学共通テストの国語で高得点を取るための5つのポイントは、

①答えを探しに行くのではなく、削りに行く

②解く順番を決めて演習する

③時間配分を決めて演習する

④なぜ間違えたのかを解説できるようにする

⑤構造化を意識する

なんとなくで解いても全く成長しません。しっかりと根拠を持って選択肢を選べているのかを常に意識して問題を解くようにしましょう。

他の科目の大学入学共通テスト対策も詳しく書いたので、ぜひ一度目を通してみてください。

【810/900が教える】大学入学共通テスト過去問の理想的な使い方【科目別戦略も紹介】