この記事はこんな疑問にお答えします。
浪人は辛いという言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、リアルなイメージを持つ人は少ないと思います。
浪人がどれくらい辛いのか前もって知っておかないと、乗り越えることなんて到底できません。
僕自身1年間予備校に通って浪人していたので、その経験を踏まえて浪人生活がどんなものなのか、どうすれば浪人生活を成功させられるのかを紹介します。
浪人を考えている人、すでに浪人が決まった人どちらも読める内容になっています。
・現役合格が厳しいと薄々感じている人
・浪人を選択肢に入れている人
・浪人がすでに決まった人
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【実体験】浪人生活で辛かったこと7選
まず最初に、浪人時代に辛かったことを7つ紹介します。
①孤独(ぼっち)との戦い
②高校の同級生が大学生活を楽しんでいる
③勉強をしてもすぐに成績は上がらない
④変わりない毎日で刺激がない
⑤ストレスで体型が変わりやすい
⑥友達と遊んでも本気で楽しめない
⑦本番失敗したら努力が水の泡
それではひとつずつ見ていきます。
辛いこと①:孤独(ぼっち)との戦い
浪人生活は孤独の極みです。
高校入学後は友達が増えたと思いますが、浪人生活はそんなことありません。できたとしても志望校やレベルごとにクラス分けをされ、勉強を通じて話すようになった知り合いができる程度。
もちろんその程度の知り合いと深い話をするわけでもなく、たまたま同じ場に居合わせたら
なんて勉強の話だけをする関係になります。同じ高校から浪人する仲のいい友達がいればいいですが、そうでない場合基本ぼっちです。
ご飯を食べる時も自習をする時も、模試を受けに行く時も返却される時も全部ぼっちです。そうなると人と会話する機会が減って、笑う回数も楽しいと思う回数も激減します。
もちろん、友達を一人も作るな!というわけではなくて、できるのなら数人作ってたまにはおしゃべりをして気分転換をするべきですが、
そうやって思っている人は要注意。僕が勉強を教えている予備校にも、友達を作って遊びすぎる浪人生が毎年いますが、そのほとんどが1年間で成績が伸びずに失敗しています。
そうなると多浪コース確定でなかなか浪人の闇から抜け出せないか、現役の頃でも合格できた大学に進学するかの二択です。
なので、友達を作りすぎずに孤独と向き合うこと。高校時代は友達に恵まれていたので、浪人したら急にぼっちになるのが辛かったです。
辛いこと②:高校同期が大学生活を楽しんでいる
自分が浪人生活で友達も作らず孤独と向き合って頑張っているのに、現役で合格した高校の同級生は大学生活をエンジョイしています。
その様子をSNSなどでみてしまった時のあの辛さは形容しがたいです。
大学1年生って新鮮なことが多くて楽しいのは仕方のないことなので、SNSにあげる気持ちはわかります。サークルだったり飲み会だったり専門的な内容の授業だったり。
と心の底から思っていても、自分はこれからどれだけ勉強をしても、それを経験するのは早くても1年後という事実に気がつくと辛くなります。
さらに辛いパターンとしては、夏休みに高校の友達と会って近況を話した時に
と言われた時です。
と虚無感が押し寄せたりします。
高校生まではみんな友達作ってみんなが仲良く遊んでいましたが、受験が終わるとそれは大きく変わる。
大学生という肩書きを持って楽しく遊ぶ人と、浪人生で無職という肩書きを持って死ぬ気で勉強をする人に分かれます。
もちろん現役で合格できなかった自分に原因はあるのですが、楽しそうな大学生を見ると辛くなるのが浪人生活あるあるです。
辛いこと③:勉強してもすぐには成績は伸びない
孤独と向き合って大学に楽しく通う同期も受け止めて必死に勉強してもそんな簡単に成績は上がりません。
浪人することで得られるのは偏差値ではなく、時間です。勉強する時間が与えられるだけです。それを勘違いして「浪人=成績UP」と思う人が結構いますが、
割合的に考えると100人の浪人生がいたら、20人は成績UPで60人は現状維持、そして残りの20人は成績が下がると言われています。
「予備校に通う=成績が上がる」と勘違いしていると全く偏差値が伸びずに、現役の頃から合格できたような大学に通う、そんな人生が待っています。
高いお金をかけても成績が上がらない時のプレッシャー、そして信用してお金を出してくれた親への申し訳なさは計り知れないです。
これが浪人して辛かったことの3つ目です。
辛かったこと④:変わりない毎日で刺激がない
高校生って修学旅行だったり学校祭だったり、休み時間に友達と遊んだり部活だったり色々とイベントがあります。
それとは違って浪人生活は刺激の少ない、同じような日々の繰り返しです。
朝起きて予備校に行って授業を受けて昼ごはんを食べる。そして午後も授業を受けて夜まで自習して家に帰ってあとは寝るだけ。
土曜も日曜も予備校に通っていると曜日感覚がなくなってきますし、浪人生は国民の祝日にだって授業があります。
先に大学生になっている友達が海外旅行に行っていても、自分はいつも通り予備校に通うだけ。過ぎていく日々が平凡すぎるし、成績も思うように伸びない。
でも、早く大学生になりたい。けど、なれるのは一年後の試験で合格しないとダメ。もし本番失敗したらどうしよう・・・。
そのストレスに負けて楽しみを求めた人は、息抜きといって必要以上に友達と遊ぶようになり、色んなスマホゲームにハマったりしてその道から抜け出せなくなります。
行きたくない大学に進むか、多浪コース確定です。
毎日同じことの繰り返しで、飽きてしまう。これが辛いこと4つ目です。
辛いこと⑤:ストレスで体型変化しやすい
友達とも話さずに毎日刺激のない生活をしているにも関わらず成績が伸びない。そんな状態だと当たり前ですがストレスがかかります。
そうやって悩むことが増えてニキビができて体型が変化します。僕の場合は浪人して一時期体重が7kg増えました。浪人中の唯一の楽しみが食べることだったからです。
部活をやっているわけでもないので太る太る。それに、そうやって太る自分に嫌気がさし、またストレスを感じるといった負のループに陥ります。
街で偶然会った高校の友達に
「あれ、太った?」
とか言われたらもう気分は最悪ですね。なんで自分は浪人したんだろうと自己嫌悪で自分が嫌いになります。
逆に受験ストレスでご飯が喉を通らずに痩せてしまう人もいます。そうなると抵抗力が弱くなって風邪を引きやすくなります。
とにかく体型変化が起こって自己嫌悪になる。これが5つ目の辛い点です。
ダイエットと受験勉強を両立させたい人はこの記事を参考にしてみてください。
それと、受験ニキビに関してはこの記事がおすすめ。
辛いこと⑥:友達と遊んでも本気で楽しめない
そんなこんなでストレスがたまると遊びたくなります。僕も1ヶ月に1度は気分転換で映画を見にいったり、部活の同期とテニスをしたりしてました。
しかし、楽しく遊んでいるはずなのにふとした時に勉強が頭をよぎります。
そんな風に友達と遊んでいても心の底から楽しめなくなります。気分転換だと割り切って遊べる人はいいのですが、中途半端な気持ちで遊ぶとかえって逆効果です。
ストレス発散したいから遊んでいるのに、遊ぶことでストレスが溜まるという無限ループ。
これが辛かったこと6つ目です。
辛いこと⑦:どれだけ頑張っても本番失敗したら終わり
そうやって数々の辛さと向き合って勉強をして、模試で判定が上がった時。
と嬉しい反面、こんな不安を感じます。
予習をして授業を受けて復習をして寝て、という刺激のない日々を365日繰り返すわけです。
でも、その努力は試験のため。私立の場合は1回、国立でもセンターと二次の2回のチャンスを活かせなかったら意味がありません。
模試でA判定でも本番絶対に合格できるとは決まっていません。A判定でもダメな場合だってよくあります。
仮にまた失敗して一生浪人生だったらどうしようと考えて軽いうつ状態になることだってあります。
浪人生は肩書き的に無職なので、社会的に価値がないと思って辛くなることもあります。勉強勉強勉強で頭がいっぱいになって、世間とはかけはなれた生活をすることになります。
これだけ辛いことがあっても、浪人という選択肢を選びますか?
【重要】浪人して成功するための2つの秘訣
こんな浪人生活を選んだ人は、どうせなら成功して欲しいです。その秘訣を2つ紹介します。
①とにかく勉強すること
②浪人は辛いことが9割と理解すること
それではひとつずつ見ていきます。
カギ①:とにかく勉強すること
辛い浪人生活を成功させる1つ目の秘訣は、とにかく勉強することです。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、勉強するしか不安に打ち勝つ方法はありません。何もせずぼーっとしていると不安は襲ってきます。
なので、とにかく勉強をやめずにコツコツ積み上げていくことが大切です。勉強を継続するオススメの方法はこれ。
カギ②:浪人は辛いことが9割と理解しておく
浪人生活を成功させる2つ目の秘訣は、浪人=辛いことが9割だと理解することです。
辛いことが多いと認識しておかないと、辛いことが連続で起きた時にメンタルが崩壊して受験勉強から離れてしまうからです。
浪人生活は高校時代と違って辛いことばかりで、嬉しいのは勉強の成果が出た時のみです。
自分だけなんでこんなに辛いんだろう?と悲観的になりすぎずに、その辛さとちゃんと向き合いましょう。
浪人するかどうか迷っている人へ【目的を持とう】
綺麗事抜きで話していきます。
もちろん最終的に判断するのはあなた自身ですが、ひとつだけ言えることとしては、なんのために大学に行くのかをハッキリさせましょう。
なぜなら、大学は自分の目的を達成するためのひとつの手段でしかないので、その目的を明確にすれば浪人すべきかどうかは見えてくるからです。
例えば、医者になりたいなら医学部に入るしか手段はないので、浪人をして医学部に合格するべきです。
もちろん異論はあると思いますが、目的が見つからない人は少しでも偏差値の高い大学を目指すといいと思います。
というのも日本はいまだに学歴社会で、少しでも偏差値の高い大学の方が選べる選択肢が多いのは間違いないからです。
それに、人は環境に左右される生き物です。偏差値が高い大学ほどそこに来る人だったり勉強の環境など間違いなく優れています。
逆を言うと、世間でFラン大学と呼ばれる大学に進学するのはオススメしません。就職活動でも学歴が弱みになりえますし、環境としても他人の足を引っ張る人が多いからです。
もちろん、「高い偏差値=幸せ」とは限りません。そんな記事も書いたので参考にしてみてほしいとおもいます。
まとめ:浪人は自分と向き合う大事な期間
いかがでしたか?
浪人生活で辛いことは少なく見積もっても7つあり、
①孤独(ぼっち)との戦い
②高校の同級生が大学生活を楽しんでいる
③勉強をしてもすぐに成績は上がらない
④変わりない毎日で刺激がない
⑤ストレスで体型が変わりやすい
⑥友達と遊んでも本気で楽しめない
⑦本番失敗したら努力が水の泡
成功するためにはとにかく勉強して、浪人が辛いものだと前もって知っておく必要があります。
浪人は辛いですが、その分自分と向き合う時間が増えて考え方が大人になり、目的を持って生活できるようになります。
大学に入って遊んでばかりで中身のない4年間ないしは6年間を過ごすのは本末転倒なので、浪人という時期を使って大学に行く目的を明確にしましょう。
※数学がどうしてもできない!という人は以下の記事がオススメ。当サイト一番人気の記事で「読んでよかった!」という声を多数いただきます👇