こんな悩みにお答えします。
高校生2年生でいきなり迫られる文理選択。
「数学ができない人は文系、数学はできるけど国語が苦手な人は理系」という風に、適当な理由で文理を選択していませんか?
文理選択は絶対に適当に選んではいけません。大学に入ってから、
と言う文系の人もいれば、
なんて言う理系の人もいます。
正しい情報がない中で、文理選択を適当な理由で選ぶと失敗する可能性が高まります。
なので、今日は文系・理系それぞれの「メリット・デメリット」を紹介し、よりよい文理選択に活かしてほしいと思います!
・文理選択に悩んでいる人
・文理の違いをよくわからない人
・志望学部を決められない人
※数学がどうしてもできない!という人は以下の記事がオススメ。当サイト一番人気の記事で「読んでよかった!」という声を多数いただきます👇
大学入試でおすすめなのは【圧倒的に文系】
大学入試の点で言えば絶対に文系の方がお得です。なぜなら、受験する科目数も少ないし、暗記科目が多いので直前に必死こいてやれば合格できるからです。
どうしても数学が苦手!と言う人は、二次試験で数学のない大学を受験するといいでしょう。北大の文学部なんかは数学必要ないです。
文系で数学が苦手な人はこの記事がおすすめ。
倍率の点で見ても文系の方がお得です。北大を例にとってみれば、僕が受験した時、理系学部はだいたい倍率3倍前後でしたが、文系学部はどれも倍率2倍くらいでした。
それと、志望校の判定も理系の人よりも早い段階からB判定など取りやすくて精神的にも有利です。
公立高校の場合、理系は3年生の12月に理科の履修が終わるので、模試でも理系科目が足を引っ張って直前まで判定が上がりません。
対して文系は暗記科目が多くて、早い段階から演習をつめるので点数も安定しやすいです。
理系は入試の直前まで判定が上がりにくく、途中で気持ちが折れてしまう傾向にあります。その点でも文系が圧倒的に有利なのかなと思います。
文系の特徴【学部を紹介】
文系の学部には
法学部、経済学部、文学部、教育学部、外国語学部
などがあります。
文系は人をテーマにした分野を専門の勉強がメインですね。
法学部は、人が守るべき方のことを学び、経済学部は人の消費行動のことを学び、ほかの学部も大事なのは人です。
倫理や心理学も学べたりするので、人と関わるのが好きな人は文系という選択をしてもいいと思います。
就職しても文系職は営業だったり公務員だったり人と接する機会が多いですよ。
文系のイメージ【楽ってほんと?】
みんなの文系に対するイメージを見ていきます。
数学いらないの?【必要な場合も】
日本のすべての文系学部で数学が不要なわけではありません。
二次試験で数学が必要なところも多いです。大学に入ってからも、経済学部では統計学で数学を使います。
もちろん理系の人がやるような偏微分だとか微分方程式とか頭が痛くなるようなごりごりの数学はあまりやりません。
と思う人は、文学部や法学部に進むのがいいのかなと思います。
授業は楽なの?【だいたい楽】
理系の僕から言わせてもらうと、文系の授業は楽です(法学部は大変そう)。理系と違って実習や実験、研究などがなく、基本は座学がメインだからですね。
僕の文系の友達は週4コマです。4コマがどれくらいか説明すると、90分の授業を週に4回受ければいいだけです。
もちろん忙しいゼミもありますが、トータルで見ると文系の方が楽かなと思います。
文系のメリット【やはり楽な点】
文系のメリットはやはり、大学に入る前も入った後も楽という点です。今まで散々言ってきましたけど、やはり文系は楽です。
大学に入る前も受験科目が少なくて楽だし、大学に入ってからも授業が楽だし。その空いた時間を自由に使えるのが文系学生の一番のメリットだと思います。
バイトしたりサークル楽しんだり、友達とドライブ行ったり。
勉強以外にやりたいこと(ex.起業とかお金貯めて世界一周とか)が決まっているなら、自由な時間を確保できるという点で文系を選ぶのがいいんじゃないでしょうか。
文系のデメリット【武器が見つかりにくい】
実際に文系の大学生を何人も見てきて感じたデメリットがこの二つ。
①就活が大変
②大学院に進学したらなかなかきつい
それではひとつずつ見ていきます。
就活が大変
文系は楽。でも人生ヌルゲーってわけじゃありません。就職活動の時期になると文系は忙しくなります。
だいたい大学3年の夏くらいから動き出し、そこから約1年間就職活動をして、自分の働く会社を選びます。この1年間はどの先輩を見てても忙しそうにしてました。
大学院に行く理系と比べてモラトリアムが短いのがデメリットなのかなと思います。
文系は技術面をアピールできないので、就活では体力・コミュ力・ストレス耐性・学歴などを前面に押し出すしかありません。
つまり大事なのは人と話す力。
人前で話すのが苦手、という人は少し就活で苦労するかもしれません。本音も建前も含めて話せるコミュニケーション能力が求められています。(特に大企業の場合)
コミュ力低いとやばいよ
文系就職の場合だと、有名企業の倍率は50倍になるなんてよくあることです。この間僕が内定をいただいたところは倍率125倍です。
文系は時間もあって遊べるけど、遊びすぎたら就活で詰むので要注意。
大学院に進学したら人生詰む
文系男子大学院生は、バーテンダー、バンドマン、美容師と並んで彼氏にしてはいけない4Bと呼ばれています。
文系が院に行ってしまうと(MBAの取得などをのぞいて)圧倒的に就活で不利になります。
それに、意外と知られていないんですが、研究者として大学に残っても教授の枠が全然空いていないので、たいした給料も貰えないポスドク(博士研究員)を何年間も続けます。
友達に聞いたところ、教授になるのって倍率100倍近くなるらしいんですよね。
なんて選択をするとまぁ色々地獄ですね。
結局倍率高いし、文系で大学院に行くことへの世間の風当たりも強いし。とにかく、本当に学びたいことがあったり、MBAを取得したいといった理由ならまだしも、
といった理由で大学院に進学するのはやめましょうね。
大学生に限らず、やりたいことが見つからない人はこの記事がおすすめ。
理系は就活で圧倒的に有利
文系の人は就活が超大変ですが、理系は就活が基本イージーです。
日本のある企業では理系しか採用しない、と決めている会社もあるようです。テクノロジーが進歩してきて、エンジニアなど理系人材の活躍の幅が確実に広がっているからですね。
次はそんな理系について紹介します!
理系の特徴【学部紹介】
理系の学部には
農学部、工学部、理学部、医学部、薬学部、歯学部など
があります。
文系は人をテーマにする学部がほとんどでしたが、理系はモノをテーマとした学問がメインです。何か役にたつモノを作って人に届けるといったイメージです。
医学部や歯学部はモノも扱うし、人とも関わりが多いので文系理系の中間のようなイメージをもつといいでしょう。
あとで詳しく説明しますが、理系の場合研究職にもなれるし、営業職・総合職・一般職といった文系就職も可能なので、
就職の選択肢の幅が文系よりも多いのが特徴です。
理系のイメージ【やっぱり忙しい?】
そんなイメージと現実のギャップを話していきます。
そもそも英語は必要?【必須です】
僕自身理系に来て思うのですが、まぁ必要ですね。
1.2年生のうちは必要ないんですけど、研究室に配属されて自分の研究をするようになると英語力は大切になってきます。
というのも、自分の研究結果を支える証拠として海外の論文を読む機会が増えるからです。
他にもTOEICの点数が良ければ大学院の試験が免除になったり、ある程度英語ができると海外の大学の研究室に数ヶ月行って、最先端の研究をすることができます。
しかも大半が大学のお金でいけるので、海外にタダ同然でいけちゃうんです。
こんな感じで英語ができると得なことが鬼のようにあるので、
なんて思わずにコツコツと勉強してほしいです。
女子がいないの?【あまり多くない】
キラキラした大学生活にとてつもない想像を抱いているそこの男子には残念な知らせですが、理系は女子の数がまぁ少ないです。
割合で言ったら男子:女子=8:2くらいですかね。
最近はリケジョが増えてきてはいますが、全体としてはまだ少ないです。特に工学部と理学部は女子が少なくて、農学部や歯学部は多い印象を受けます。
特に工学部の電子機械系の学科は女子0なんてことがざらですね。
でも、大学生は大学以外でも異性と出会う場所なんてたくさんあるから大丈夫。理系だってちゃんと大学生活を謳歌できますよ。ちゃんと動けばですが。
理系のメリット【武器が増えやすい】
理系のメリットはこの3つ。
①論理的思考力がつく
②就活で無双できる
③大学生活を延長しやすい
それではひとつずつ見ていきます。
論理的思考力がつく
数学や物理、化学などで原理を理解する、公式を証明する、研究をする、論文を読む、論文を書く、そのあらゆる場面で論理的思考力は鍛えられます。
自分一人の力でそれらを身につけるのは難しいです。
理系はめんどくさい!と言いながら必死に食らいつくことで、大学を卒業してからも一生役に立つ大きな武器を身につけることができます。
就活で無双できる
教授のコネのある日本の誰もが聞いたことがあるようなメーカーに、教授の電話一本で内定が出た先輩もいました。
他の先輩曰く
それくらい理系、特に機械系や情報系のニーズは高いです。
文系が1年間かけて必死に就活したのとは対照的に、理系はすぐに就活を終わらせることができる人が多いです。
また、理系でも文系就職をすることだってできます。しかも、理系学生の文系就職はライバルが少なく、本当に無双できます。
ライバルが少ないってことは、頑張んなくても目立つってことですよね。
簡単に目立てる
面接官は1日に何百人も面接をしているので、その面接官の中でより印象に残った人が内定をかっさらっていきます。
理系学生で文系就職をする人が少ないので、同じ大学の文系学生が内定をもらえなくても、理系ならもらえる可能性があります。
現に僕はその方法を使って、就活最難関の外資コンサルに内定をもらうことができました。
昔は銀行などの金融業界は文系出身がメインでしたが、今は論理的思考力を兼ね備えた理系の人材をもとめる企業が増えています。
アメリカでも文系の学部の人気が減り、理系学部が人気になってきているみたいです。研究職だけでなく、ほぼ全ての職の選択肢から選べるのが理系の最大の強みです。
大学生活を延長しやすい
文系だと大学院進学=就活に失敗した、逃げというように世間的に捉えられてしまいます。
でも、理系の場合はむしろ逆で、大学院進学=自分の学歴に箔をつける、というように会社の人事の人にポジティブに捉えられます。
社会人になりたくなくて大学院進学をした、という人も就活では不利にはなりにくいです。
日本では博士課程のイメージが悪く、それこそ大学生活を続けるために博士課程に行ったと思われます。
自分の人生をかけて研究したいテーマがあって、どうしても博士課程に行きたいのなら、「アメリカ」に行きましょう。
なぜなら、アメリカにおいて博士課程は最高学歴で、社会的な地位も高く、給料も日本よりもはるかにもらえるからです。そ
アメリカで就職もありだな、と思った人は海外の大学院に進学するのも選択肢の1つとしていいと思いますよ。
理系のデメリット【とにかく忙しい】
最後に理系のデメリットを見ていきます。やはりデメリットとしては「大学に入る前も後も大変なこと」です。
大学受験でも数学と理科の概念を理解するのに時間がかかるし、さらに演習問題もめっちゃやらないとダメだし判定も文系と比べて上がりにくい。
大学に入ってからも実験に論文読んだりまぁ色々と大変です。
研究室によっては、コアタイムという制度があります。コアタイムとは、研究室にいなければならない時間のことです。
有機化学系の研究室だと朝の9時から夜の9時までコアタイムってところもざらにあります。
ブラック企業が有名になっていますが、まさにブラック研究室ですね。
ブラックに慣れるともっとやばい
ブラック研究室で学部時代と合わせて3年間研究して、そのあとに就職した先輩は「社会人ってあんなに楽でお金もらえるし最高」と言ってましたね笑
やはり理系は文系と比べたら鬼のように忙しい学部が多いです。
まとめ:文理選択は慎重に
これを見てあなたは文系・理系どちらに行きたいと思いましたか?
どちらもメリット・デメリットがあり、そう簡単には決められませんよね。個人的に思うのは、数学が苦手じゃないなら理系の方がいいのかなと思います。
文系の興味のある分野、例えば経済などは本などである程度勉強することができますが、理系の分野はそうはいかないからです。
以上を総合的にふまえて、後悔のない文理選択をしてほしいと思います!
ちなみに、以下のサービスでは文系理系問わず旧帝大の大学生に質問し放題なので、興味のある人は一度読んでみることを強くオススメします!
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