この記事はそんな悩みにお答えします。
入試の最難関科目、かつ合否を大きく分ける科目、それが数学です。
大学入学共通テストの数学は問題の誘導に乗れば点数が取れますが、二次試験はそう簡単にいきません。
当時の僕は二次試験の問題になると偏差値が10以上下がっていましたが、今回紹介する方法を取り入れてから安定して偏差値65を超えるようになり、最高で82まで伸ばすことができました。
なので、数学が取れなくて悩んでいる人はこの記事を読んで、ぜひ数学を武器にして欲しいなと思います。
・大学入学共通テストよりも二次試験の数学の方が苦手な人
・記述式になるとペンが止まる人
・数学がとにかく足を引っ張っている人
数学の入試で求められる力
そもそも二次試験の数学と大学入学共通テストの数学で求められている力は違います。
解答形式も試験時間も違うので当たり前ですね。
二次試験の数学で高得点を取りたいのに、大学入学共通テストの数学で求められている能力を伸ばしても全く意味がないわけです。
なので、まずはそれらで求められている力を30秒で解説していきます。
大学入学共通テストで求められる力
大学入学共通テストで求められている力は、自分の主張を抑えてうまく誘導に乗れるかどうかです。
というのも、大学入学共通テストの数学は誘導がついていて、その誘導から逸れると問題が解けない可能性が高まるからです。
試験時間も60分と短く、自分の頭で色々考えて試行錯誤する時間もありません。
なので、いかに誘導という名の作成者の意図を読み取れるかが大切になってきます。
大学入学共通テストの数学はケアレスミスを未然に防ぐことができます。
というのも、自分の出した答えと穴埋めを見比べることができるからです。
例えば確率で、自分の答えが72通りと出ても、解答欄が3桁の数字だったらその瞬間に間違っていると気が付けます。
そうやって誘導にうまく乗れているかどうか定期的にチェックできる点も大学入学共通テスト特有です。
まとめると、
〜大学入学共通テストで求められる力〜
①誘導に乗る力
②誘導から逸れたら軌道修正する力
では次に、二次試験数学で必要とされている力を見ていきます。
二次試験数学で求められる力
二次試験の数学で求められるのは、自分の頭で解法の流れを作り出す力です。
というのも、二次試験では誘導がほぼ存在しないからです。
あるのは(1)(2)といった少しのヒントだけであり、そのヒントをふまえて自分で解き進める必要があります。
そうやって解き進める中で、途中で計算に間違っていると気がつくポイントが大学入学共通テストのように存在しません。
なので、時間をかけて解いても全然点数に結びつかないケースもあります。
ですが、二次試験は部分点という制度があります。完璧に答えを導き出せない未完成な場合でも評価されるわけですね。
以上をまとめると、
〜二次試験で求められる力〜
①解答の流れを自分で作り出す力
②計算が途中で間違っていると気がつく力
③部分点をもぎとる力
もちろんそうなのですが、二次試験が苦手な受験生にはある1つの共通点があります。
二次試験の数学ができない人の共通点
二次試験が苦手な人に共通する特徴は、わからない問題をすぐに丸暗記する点です。
というのも、解答という完璧な答案を丸暗記しても、
①解答の流れを自分で作り出す力がつかない
②計算が間違っているか確認する力がつかない
③部分点をもぎとる力がつかない
となって、二次試験で求められる力が一切つかないからです。
わからない問題の解答を読んで、
と思うかもしれませんが、自分で解く練習をしないと全く二次力がつきませんよね。
この勉強法を続けると、昔の僕の友達のようになって受験に失敗します。
僕の友達は学校のテスト前になると必ず、授業中に出た問題を完璧に取れるように勉強していたそうです。
その結果、学年上位5%に入ったこともあって学校の先生から
と言われ、京都大学を志望するようになりました。
それから京都大学の過去問を解いてみたはいいものの、教科書や学校レベルの問題とは次元が違い、全く手が出なかったそうです。
そこで彼は何をしたか。
そう、過去問の問題を全て暗記して解けるようにしたんです。
ひたすら暗記
その友達が暗記をしたあとに、テストをしてみました。
というような気味の悪いやり取りができるレベルになりました笑
校内の順位も高かったし、そいつなら普通に合格するのかな〜と思っていましたが、後々聞くと余裕で落ちたらしいんです。
詳しく話を聞くと、何やら数学が一番足を引っ張り、全体の2割しか取れなかったみたいです。
当時は運が悪かったのかな〜とか思っていたのですが、今思えばそれも当然の結果だと思います。
というのも、なぜその公式や定理をそのタイミングで利用するのかまで理解していないと、二次試験の数学は解けないからです。
二次試験が苦手な受験生は問題を丸暗記する癖があるので、ぜひそこは気をつけてほしいと思います。
では次に、二次試験の数学が解けるようになるまでの道筋を解説します。
二次試験数学が解けるようになるまで
二次試験の数学が解けるようになるまでは、正しい順番で勉強を進める必要があります。
それは以下の通り。
先ほど数学の問題を暗記するなと言いましたが、そうはいっても数学の土台は問題の暗記から始まります。
というのも、公式や定理を暗記して、それを実戦で使う経験を養う必要があるからです。
そうやって問題を解いていく中で、解答の筋道を作る力がついていき、最終的には自分で公式を導けるようになります。
なので、今自分はどの段階の勉強をする必要があるのかをよく考えましょう。
そんな人は問題演習の段階で間違った勉強をしているかもしれません。
では最後に、問題演習の際のポイントを解説していきます。
問題演習時の大事なポイント
ただ問題演習をするだけでは応用力がつきません。
必ず意識すべきポイントは15分粘ることです。
というのも、15分考える癖がつくと自力で解答の流れを作る力が育まれるからです。
入試当日も、数学のひとつの大問にかけられる時間は20分ほどであり、その練習にもなります。
もちろん、ひとつの問題に15分もかけると勉強時間がどれだけあっても足りないという意見もありますが、急がば回れです。
目先の問題をたくさん解こうと、すぐに解答を読んで満足する勉強をしても、結局当日に全然問題が解けなくて痛い目にあいます。
なので、難しい問題にぶちあたっても、まずは15分考えてみるという姿勢を大事にしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
大学入学共通テストの数学と二次試験の数学では求められている力が異なり、
〜大学入学共通テストで求められる力〜
①誘導に乗る力
②誘導から逸れたら軌道修正する力
〜二次試験で求められる力〜
①解答の流れを自分で作り出す力
②計算が途中で間違っていると気がつく力
③部分点をもぎとる力
二次試験の数学ができない人は丸暗記の勉強法をやめて、まずは15分粘って問題演習に取り組んで、自分で解答を作り出す力を養っていきましょう!
数学と同様に、苦手とする人が多い英語の長文読解。
それはこの記事でまとめたので、参考にしてみてください。
ではでは!