この記事はそんな疑問にお答えします。
受験勉強をする上で悩むのが、勉強する時間帯です。
勉強効率を高めるためには、朝勉強すればいいのか夜勉強すればいいのか悩みますよね。
そこで今回は、最も効率よく成績を上げるために、朝勉強・夜勉強のどちらが優れているのか解説していきます。
3分でサクッと解説していくので、ぜひ最後までご覧ください!
・自分が朝型なのか夜型なのか気になる人
・効率よく受験勉強を取り組みたい人
・朝勉強、夜勉強に適した科目を知りたい人
朝勉強と夜勉強のどちらが正しいのか
結論から言うと、どちらも正しいです。
というのも、朝と夜で脳の働きが異なり、取り組みやすい科目が変わるからです。
例えば、朝は脳が整理されているので数学や理科などの頭を使う科目を、夜は記憶を定着させやすいので英単語や社会などの暗記科目を勉強するのに適しています。
では初めに、朝勉強する場合のメリットを見ていきます。
朝勉強のメリット
朝勉強をする場合のメリットは以下の4つです。
①頭が最も整理されている
②集中を邪魔するものが少ない
③時間が限られている
④続きが気になって勉強が進む
それではひとつずつ見ていきます。
頭が最も整理されている
朝は頭が最も整理された状態であり、頭が冴え渡る時間が長いです。
というのも、寝ている間に無駄な情報が捨てられる分、新しく情報を手に入れるスペースが大きく空いているからです。
逆に、夜になるにつれて脳の中に情報がたくさん入るので、頭が疲れてボーッとしてしまうわけです。
と感じる人は、日中に情報をあまり頭に入っていないことが考えられます。
寝起きの状態が一番集中して勉強に取り組めるので、これは朝勉強の大きなメリットです。
集中を邪魔するものが少ない
朝勉強の2つ目のメリットとして、勉強を邪魔するものが少ないことがあげられます。
というのも、朝は周りの生活音も車の音も少ない時間帯だからです。
朝5時くらいの自分の家の周りを想像してみてください。
親はもちろん、近所の人も寝静まっていて通る車すら少ないですよね。
逆に夜の時間は、面白いテレビ番組だったり、家族の生活音だったり、深夜番組だったり誘惑が非常に多いです。
スマホを使って友人と連絡を取ろうとしても、その友達すら寝てるので、より一層勉強に集中できますよ。
時間が限られている
朝は勉強できる時間が限られています。
限られている分デメリットに感じやすいですが、実は大きなメリットです。
なぜなら、時間が限られていると意識することで、締め切り効果という心理学的な効果が発揮されるからです。
簡単に言うと、時間に余裕があると思うと集中できないが、時間が限られていたり締め切りが近くなると、緊張してより集中できるという効果です。
身近な例をあげると、定期テストです。
テスト2週間前からテスト勉強をやろうとしても集中できませんが、3日くらい前から焦って勉強に集中しますよね。
朝勉強も全く同じで、朝ごはんの時間や登校時間という締め切りを感じられる分、集中できるんです。
夜は寝る時間で調節できるので、締め切り効果が生まれません。
中断することで続きが気になる
朝勉強は時間制限があるので、問題の途中で中断するケースがあります。
これもデメリットに感じるかもしれませんが、心理学的にとてもいい勉強法なんです。
というのも、解けなかった問題を通学時間や学校に行くときに考えるからです。
心理学の用語でツァイガニクル効果と呼ばれるのですが、これは達成できなかった出来事の方が、達成できたことよりも記憶に残りやすいという効果です。
部活をやっている人ならわかると思いますが、試合で勝った時よりも負けた時の方が意外と記憶に残っていませんか?
定期テストでも、いい点数だった時よりも悪い点数だった時の方が記憶に残っていませんか?
なので、朝解けなかった問題を通学中に再度考えることで、同じような問題が出た時に対処しやすくなります。
と思うかもしれませんが、朝勉強にもデメリットは存在します。
では次に、朝勉強のデメリットを2つ紹介します。
朝勉強のデメリット
朝勉強のデメリットは以下の2つです。
①睡眠時間が短くなりやすい
②睡魔に負けて起きられない
では、ひとつずつ見ていきます。
睡眠時間が短くなりやすい
朝勉強をすると睡眠時間が短くなる傾向にあります。
というのも、寝る時間をそのままで朝だけ起きる時間を早める人が多いからです。
知識の定着の観点から考えても受験生は最低でも6時間は睡眠時間を取るべきですが、毎日1時に寝ている人が、
と考えても実質4時間睡眠なので、日中の勉強に悪影響です。
なので、朝勉強をするなら起きる時間の6時間前にはしっかり布団に入って寝る準備をしておきましょう。
睡魔に負けて起きられない
朝勉強の最大の関門は布団から出ることです。
なんてよくある話です。
寝ぼけていては朝勉強するメリットがないので、朝シャワーに入る、顔を洗う、など目を覚ます方法を見つけましょう。
脳科学の観点から見ると、コップ一杯の水を飲んで太陽光を浴びることが最適です。
水を飲むと身体の体温が上がり、血流が増えて全身が覚醒状態になります。
さらに、日光を浴びるとセロトニンというホルモンが分泌され、体を覚醒させる効果があります。
なので、目が覚めたらまず水を飲んで、日光を浴びること。
これを意識してやってみてください。
自分だけでは起きられない人は、友達と一緒に朝勉強する約束を立てるのもいいですね。
誰かに監視されていると責任感が生まれるのでこの方法も効果的です。
朝勉強のメリット・デメリットをまとめると、
・勉強に集中できる環境が整っている
・締め切り効果で集中できる
・眠気に勝てない場合がある
・体調を崩す可能性がある
では次に、夜勉強のメリットを見ていきます。
夜勉強のメリット
夜勉強のメリットはずばり、記憶を定着させやすいことです。
先ほども言いましたが、人は寝ている間に必要な情報とそうでない無駄な情報を選別します。
せっかく勉強したのに、寝ている間に脳が忘れたら全く意味がないわけです。
つまり、大事なのは脳が必要だと感じるように勉強すること。
脳にとって夜勉強したことの方が出来事として新しいので、夜勉強したことの方が記憶に残りやすいです。
つまり、暗記科目は夜勉強した方が圧倒的に効率がいいです。
こちらの記事でも紹介していますが、英単語なんて夜の時間を上手に使えばあっという間に1000個なんて覚えられてしまいます。
次に夜勉強をするデメリットを見ていきます。
夜勉強のデメリット
夜勉強のデメリットはズバリ、疲れが抜けにくいことです。
というのも、朝から学校や部活、予備校に行って勉強をして身体も脳も疲れているからです。
その疲れでただでさえ勉強に集中できないのに、夜の時間帯はテレビなど誘惑されるものが多く、寝る時間が遅くなって生活のリズムも乱れやすいです。
その結果疲れが抜けずに、体調を崩してしまう人が多いです。
僕の友達は二次試験の1週間前から死ぬ気で夜もあまり寝ないで勉強をしていました。
結局その友達は本番で体調を崩して高熱の中試験を受けて、普段できるはずの簡単な微積の問題もつまらない計算ミスをしたりして、不合格になりもう一年浪人しました。
やはり、受験は体調管理が大切です。
夜勉強をする人は時間管理だけでなく、体調管理もしっかりしましょう。
夜勉強のメリットとデメリットをまとめると、
・暗記科目の定着率が非常に高い
・生活リズムが崩れて体調も壊しやすい
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まとめ
いかがでしたか?
朝勉強と夜勉強にはそれぞれメリット・デメリットが存在し、自分の目的に合わせて勉強する時間帯を決めるといいでしょう。
そうやって上手に使い分けることで、最短経路で成績を上げることができるんですね。
そんな人はこの記事を読んで、朝すっきり目覚めて効率よく勉強しましょう。
また、家で勉強がうまくできない人はこの記事を参考にしてみてください。