いきなりですが、みなさん心理学って興味ありませんか?(変な勧誘とかじゃないですよ)
確かに僕も受験生時代にちょっと気になってたんですよね。
僕の友達が大学で心理学を専攻していて、この間久しぶりに会って心理学の話を聞いたんですよね。
内容自体もとても興味深くて面白かったのですが、心理学って実は、受験勉強に応用できるんです。
その友達は偏差値70前後で、頭が良かったのですが、受験生時代から心理学を応用した勉強法を活用していたようです。
さて、最近思うのですが、今って勉強法が世の中に溢れていると思います。
それだけ多くの情報があると受験生は困ってしまいますよね。
大抵の勉強法は個人の好みなどありますが、今回紹介する心理学を活用した勉強法はどの受験生も簡単に使うことができ、汎用性も高いです。
そもそも心理学は人間の脳や行動パターンを深く捉えた学問だからです。
・勉強法が多すぎて選べない人
・心理学に興味がある人
・効率よく勉強したい人
なぜ心理学を使うのか
最近はメンタリストのDAIGOさんの影響もあって、心理学=人の感情を読み取る学問のように思われやすいです。
しかし、先ほども言いましたが、心理学とは人間の脳や行動のパターンについて論理的に考えた学問です。
人間はどうすれば効率よく記憶できるのか。
人間はどのタイミングで勉強すれば一番記憶に定着しやすいか。
そんなことも心理学では研究されています。
世の中に多く出回っている様々な勉強法も、元をたどればその多くは心理学から始まっています。
つまり、様々な勉強法の情報の波に飲み込まれないためにも、元の理論さえしっかりと押さえておけばいいんです。
なので、今回は心理用語を中心に、人間の脳にとって本能的に効率がいい勉強法を紹介していきます。
気分状態依存効果
なにやら漢字が多くて難しそうですが、実はすごい簡単です。
これは、自分が記憶した時と同じ気分の時にその記憶したことを思い出しやすくなる効果のことです。
例えば、自分が嬉しい気分の中で覚えたものは、また嬉しい場面で思い出しやすくなります。
入試本番で緊張して暗記したものを思い出せなかったらどうしよう。
そうやって心配している人は、普段の勉強の時から緊張感やプレッシャーに近い気持ちで勉強するといいでしょう。
系列位置効果
では、次の7個の単語を10秒で覚えてください。
たぬき ライオン くま さる きつつき うさぎ トナカイ
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覚えましたか?
では目をつぶって実際に声に出してみてください。
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さて、どれくらい覚えていたでしょうか?
おそらく、一番先頭のたぬきと一番最後のトナカイは間違いなく覚えたと思います。
逆に、くまやきつつきを覚えている人は少ないです。
覚える単語がはじめの方にあるのか、終わりの方にあるのか、はたまた真ん中にあるのか。
そうやって単語の場所によって記憶の定着率が異なることを系列位置効果といいます。
これを勉強に応用すると、2つ例があげられます。
ポモドーロテクニックを使う
25分勉強をして5分休む。
このサイクルを繰り返すことをポモドーロテクニックと言います。
サイクルを増やすことで、最初と最後の回数が増えるので、系列位置効果を存分に使うことができます。
そうすることで記憶に定着しやすくなります。
苦手な科目や英単語は初めと終わりに集中して勉強する
自分がどうしても覚えなくてはいけないことを初めと終わりに意識してもっていきましょう。
最初と最後に勉強したことは特に記憶に定着しやすいです。
また、得意な科目は中盤で勉強する。
そうすると、苦手な科目を効率よく勉強することができ、総合的に学力が上がりやすくなります。
プライミング効果
さてさて、また質問ですが、今何か単語をひとつ思い浮かべて見てください。
どんなジャンルでも構いません。
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ここで、動物に関する単語を思い浮かべた人は、まさしくプライミング効果を体感しています。
プライミング効果とは、あらかじめ見聞きしたことと似たような物事が思い出しやすいという効果です。
少しわかりやすい例でいうと、10回クイズです。
試しにシャンデリアって10回言ってみてください。
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では、質問です。
毒りんごを食べて死んてしまったお姫様は?
大半の人は「シンデレラ」と答えたのではないでしょうか。
答えは白雪姫なのに、多くの人はシャンデリアという言葉に引っ張られてシンデレラと答えてしまいます。
これがまさしくプライミング効果です。
じゃあこれをどうやって勉強に活用するかオススメな例を紹介します。
何度も繰り返し問題を解く
問題を初めて見たときは全然解けなくても、繰り返す問題を解くことによって慣れていきます。
そして最後には問題を見ただけで瞬時に解答への道筋を頭に思い描けるようになります。
これは何度も繰り返すことで、似たような問題を見る→解法を頭に思い描くという連想が勝手にできるんですね。
だから、参考書は何冊も使わずに、ひとつの参考書を何周もしろと言われるんですね。
そうした方が、あれこれ前に一回解いたな、と瞬間的な連想を助けてくれるからです。
ちなみに、1つの参考書を決めるのってなかなか難しいですよね。
そんな人向けにこんな記事も書いたので、気になる人は見てみてください。
こうやって意識的に行動することで、無意識のうちにはたらくプライミング効果を活用できるんですね。
ピグマリオン効果
これは簡単にいうと、期待を込められれば人は伸びるという効果です。
昔アメリカでこんな実験がされたそうです。
サンフランシスコの小学校で、ある知能テストが行われました。
その結果を見て、そのクラスの担任に伸びる生徒・伸びない生徒を伝えました。
本当は伸びる・伸びないなんてわからないので、無作為に選んで担任の先生に嘘をついて伝えたわけです。
その先生は言われたことを信じて、成績が伸びると言われた生徒たちに期待して指導しました。
すると3ヶ月後どうなったか。
その伸びると伝えられた生徒たちは本当に成績が上がったんです。
成績が上がった理由としては、担任の先生が選ばれた生徒たちに期待を示し、子供達は期待されていることを意識して、それに答えようとしたことが挙げられます。
じゃあ勉強にどうやって生かしていくか。
自分で自分に本気で期待をする
自分はできると思い込みなさいってよく言われませんか?
それに、スポーツの優勝インタビューで、
と言っている人を見たことはありませんか?
まさしくピグマリオン効果を使っているんですね。
そう思っている人は僕に連絡してください。
おせっかいだと思いますが、僕はあなたをこれでもかというくらい応援します笑
やっぱり人から期待されていたり、褒められたりすると嬉しいですよね。
期待されすぎるとかえってプレッシャーに感じる人もいるので、そこのバランスは考えましょう。
まとめ
様々な勉強法に惑わされずに、その根本にある心理学を理解しておこう
人間がどうやって頭を使ったら一番効率がいいのかを学問的に証明しているのが心理学です。
なので、たくさんの勉強法があふれていてどれを信じたらいいのか分からないと思いますが、脳科学や心理学に基づいた勉強法は間違いないです。
今回は心理学に基づく勉強法でしたが、この記事では脳科学に基づいた勉強法を紹介しています。
参考までに読んでみてください。