この記事はそんな悩みにお答えします。
大学受験で英語を勉強した人でも、英会話に自信がある!という方は少ないですよね。よく「日本人は小さい頃から英語を勉強しているのに全然話せるようにならないのは何故?」と話題になるくらい、日本人は英語が苦手です。
でも、英語が話せるようになれば旅行先でもとりあえず安心!英語が母国語でない国だとしても英語は世界共通語ですから、英語が話せればトラブルはぐっと減ります。
「海外旅行なんて行かないよ」という方でも、英語を勉強しておいて損はありません。英会話が日常会話以上にできれば就職にも有利です。そもそも授業で英語の単位が取りやすいですし、第二外国語の習得も楽になります。
とにかく、大学生は英語を勉強するべきです!大学に入学したての人なら英語の勉強を日常のルーティンに組み込んでしまいましょう。
数回にわたってこのブログでは英語上達のコツを伝授していきます。今回は第1回目として、英語学習における心構えをお伝えしていきます!
カタカナ英語は絶対NG
まずこの記事を読んでいる方は、金輪際「カタカナ英語」を発するのをやめましょう。カタカナ英語で英語を読み上げているうちは絶対に英語は上達しません!
カタカナ英語とは、例えば「マクドナルド」などです。マクドナルドというで6音全てをベタっと抑揚なく発音していますよね。アメリカ英語ネイティブ話者は「メダーァノゥ」のように表現するのが一般的です。ブログ内では文字として記載するのでややこしいですが、「メ」は小さくほとんど一瞬で、「ダーァ」が最も強く巻き、「ノゥ」は低く落ちるようなイメージです。
中には、「大学受験に向けて英単語を詰め込むために、カタカナでひたすら書いて覚えた。カタカナだと覚えられる」「別に発音はよくなくても、就職試験なんかの筆記が上達すればいい」といった、カタカナ英語擁護派の方もいるかもしれません。確かに英語慣れしていない日本人にとってカタカナは即効性があります。ですが、最終的なゴールを「ネイティブと話せるようになる」方向に決めているのであればカタカナ英語は害悪でしかないです。
そもそもアメリカのマクドナルドの店員さんにカタカナ英語で「マクドナルド」と言ってみても、十中八九伝わらないです。英語として認識されないので、日本語をカタカナ英語として翻訳しそれを英語にまた直すという作業が必要になり、二度手間なのです。カタカナという日本語から抜け出せない脳になってしまい、会話のスピードについていけなくなります。
そして、筆記や長文読解を学ぶ上でもやはりカタカナ英語は害悪です。英語は一単語一単語を認識するよりも熟語や構文で覚えてしまった方が圧倒的に読解力は高まります。例えば、「go」という単語をそれだけで認識するよりも、「go for a walk(=散歩する)」などとセットでわかるようになった方が正確かつ早いのです。セットで流れるように覚えるにはネイティブの発音が結局近道ですよ。
大学生になるまでカタカナ英語に親しんできた人は、日本語脳から抜け出すのに時間がかかると思います。もう二度と頭のなかでさえもカタカナ英語を発音しないように心がけましょう。それくらい禁止の気持ちでいて間違いないです。
後々、自分的には「ネイティブ並みに話せるようになった!」という段階になっても、ネイティブから「サムライイングリッシュ(カタカナ英語のイントネーション)だね!」と言われる可能性も高いです。つい端々に出てしまうことがありますからね。そのレベルまでいったら一つの個性として「サムライイングリッシュがかっこいいだろ!」と話のネタにしてみても面白いですよ。ひとまず上達するまでは封印しておきましょう。
恥ずかしいはダサい
先ほどまでのカタカナ英語に親しんでしまう原因の一つとして、ネイティブ発音することが「恥ずかしい」という空気感があります。これは英語を学び始める中学生の頃に最も感じたのではないでしょうか。発音がいいとからかわれたり、目立つ、なるべくやる気がないように発するのがかっこいい、といった考えが蔓延していますよね。日本の悪しき習慣だと思います。
その流れのまま高校で受験勉強をして、大学に入学してもなお「かっこよく読むのが恥ずかしい」「ネイティブ発音はダサい」という気持ちのままでは一向に上達しません。英語の授業をとっているのであれば本当にもったいないことです。
そもそも、大学なんて行かなくても義務教育は終わっているのに勉強しにお金を払って入学しておいて「真剣に取り組むのはダサい」なんて価値観はおかしいですよね。それこそダサいの極みです。
社会人になってもこの感覚が抜けていない人がほとんどで、ネイティブ並みに話せなければカタカナ英語で誤魔化すという様式美のようなものができあがっています。でも発音よく練習していかないといきなりネイティブ並みに話せるようにはならないんですよ。間違っていてもそれっぽく発音していけばいつか近づいていけます。ネイティブ並みに話せる人であってもイギリスのイントネーションを真似したりちょっと砕けた表現をラッパー風にやってみたりと日夜練習を重ねています。英語は話さなければ忘れてしまいますから、話せる人ほど毎日の練習を欠かしません。
「恥ずかしい」なんて感覚が一番ダサいですから、一刻も早く払拭しましょう。
回り道でも集中と継続を
さて、世の中には「英語が上達する!」と謳っている商品やサービス、コンテンツが山のようにあります。それだけ英語を上達させたい人が多いという需要の現れであり、英語ができない人が多いという証拠でもあります。
効率的な勉強法というものは確かに存在しますが、実はどんな教科書を使ってもどんな入りでもどんな回り道でもいいと思います。毎日やり続けて試行錯誤して勉強していけば、必ず英語上達のためになります!
でも、「聞き流すだけで英語が話せるようになる」といった言葉を真に受けて本当に聞き流しているだけで生活していても恐らく耳もよくならなければ話せるようにはならないでしょう。これは回り道をしているのではなく立ち止まっているだけです。同じ教材を聞くのであっても自分で課題を見つけながらリスニングする、丸暗記するつもりで聞き続ける、同じように発音してみる(シャドーイング)、紙とペンを用意して書きとってみる(ディクテーション)、などを行えばそれは相当英語が上達するでしょう。その教材が例えば日常会話でとても使えるようなシーンじゃなかったとしても、回り道になるだけで努力は無駄にはなりません。英語のリズム、単語、話し方、フレーズ、イディオム、全てが自分のためになります。
これはほんの一例で、YouTubeなどで面白英語集を見るのもいいと思いますし海外ドラマや映画でもいいです。どんな方法でもいいですから、集中して吸収すること。そしてそれを継続することが何よりの方法です。
1000時間を目指す
では、「どのくらい継続すればいいのか?」というゴールも気になるところですよね。やってもやってもキリがないのであればモチベーションが削がれてしまいます。これは一般的に、1000時間集中して勉強すれば英語は習得できるようになると言われています。
「1000なんて大きな数字、適当に言ってるんじゃないの~?」と疑問に思う方もいるかもしれません。が、1000時間とは1日1時間を約3年間ですよ。3年間も何かを毎日やっていればそれは「できる」に入るなという感覚がありませんか?中学高校の部活なんかがそうですね。毎日練習し、卒業の頃には恐らく「できる人」になっていたはずです。習い事もそうです。受験勉強だってそうですよね、化学や物理について何もわからない中学を卒業したばかりの人が、3年間学ぶことで基礎を身に着けることができるのです。
そしてこれは持論ですが、「週に1日だけ集中して数時間やり、1000時間を目指そう」という気持ちでは絶対に到達しません。そもそも土曜日に2時間やるだけでは1000時間に到達するのは10年後ですよ。途中で挫折してしまうことが目に見えています。
そして日を開けることで感覚は失われていきます。英語は言語ですから、口や耳といった器官を使う勉強なんですね。口の筋肉は週1の運動では矯正されていかないです。2日に1回でも遅いくらいと思っていてください。別の記事で詳しくお話しますが、英語の発音は日本語で使わない筋肉を使うのでストレッチのようなトレーニングが有効です。こういったトレーニングは毎日コツコツ継続することで意味が生まれるのであって、「久々にトレーニングするか~」では堂々巡りのまま上達はしていきません。
毎日コツコツ、これが一番難しいのですが、誰でもできる方法でもあります。1000時間を目指して、頑張りましょう!
次回は英語の4技能についてお伝えします!