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【小学生でも分かる】ようにリーマンショックを解説してみた【これで完全理解】

 

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昔アメリカで起こったリーマンショックってどういう意味なんだろう?カタカナばかりで小難しそうだし、小学生でも分かるように教えてほしい!

2008年9月に起こったリーマンショック。世界的に経済は低迷し、日本でも100万人以上が職を失った歴史的な出来事でもあります。

しかし、ネットで「リーマンショック 原因」と調べても、サブプライムローンや投資銀行など小難しい単語が並んで理解しにくいのが現実です。

そこで今回は、リーマンショックが起きた原因やその影響など最低限知っておくべき知識を小学生でも分かるようにまとめました。この記事を読んで完全理解してください!

 

リーマンショックとは何か

そもそもリーマンショックとは、2008年9月にアメリカの大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻したことで起きた世界的金融危機を意味します。

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投資銀行って何?

かなりざっくり説明すると、投資銀行は”お金を集めたい企業””投資をしてリターンを望む投資家”をマッチングさせる仕事をします。企業が発行した証券を全て買い取って、それを投資家に販売して仲介料をもらっているわけです。

そんな投資銀行の中でも世界的に有名なリーマン・ブラザーズが破綻すること、それをリーマンショックと呼んでいます。

 

なぜリーマンショックが起きたのか

では一体なぜリーマン・ブラザーズは破綻したのか。破綻までのステップは3つあり、

①サブプライムローンで家を買う貧困層が増加

②投資銀行が金融商品として販売

③住宅バブルが崩壊

一見難しそうですが、これから分かりやすく解説していきます。

 

サブプライムローンで家を買う貧困層が増加

そもそもアメリカには貧困層がたくさんいます。アメリカン・ドリームと呼ばれて富裕層がたくさんいるイメージですが、日本以上に学歴社会かつ超資本主義なので貧富の格差がかなり激しいです。

そんなアメリカで、特に貧困層の人はローンを組めずに住む家さえ満足に決められない現状がありました。そんな中登場したのがサブプライムローンです。

これは社会的信用が低い人向けの住宅を担保にした高金利のローンであり、審査も甘かったので貧困層でも簡単にローンを組むことができる制度でした。

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貧困層がお金を返せなかったらどうなるの?

当時のアメリカは飛ぶ鳥を落とす勢いの不動産バブルだったので、土地の価格は右肩上がりに上昇していました。なので、もしローンを組んだ貧困層がお金を返せなくても、その物件自体の価格が上がっているので問題ないと判断したわけです。

例えば、1000万円の土地と物件を貧困層がローンを組んで購入し、今後20年間で1500万円返す契約を結んでいた場合。返済できなくても土地・物件の価格が期限までに1500万円まで上がれば、その土地・物件を売れば返済できるわけです。

こうしてサブプライムローンは貧困層を中心に広がり、アメリカで住宅がみるみる増えていきました。

ここで動いたのが住宅ローン会社です。土地・物件の価格が上がる可能性が高いといってもあくまで不確実なので、一刻も早く現金が欲しくなってきたわけです。

そこで何をしたか。低所得者からお金を返してもらう権利=債権を投資銀行に売ったのです。そうすることでローン会社は欲しかった1500万円がすぐに手に入るので超ハッピーです。

 

投資銀行が金融商品として販売

さて、低所得者からお金を返してもらう権利=債権を購入した投資銀行も、一刻も早く投資家に売ってお金をほしいと考えました。

しかし、投資家もバカではありません。サブプライムローンの債権は危険な商品と分かっていたので、全く買ってもらえませんでした。

そこで何をしたか。安全と呼ばれる会社の債権などを混ぜてまとめて販売したのです。さらに、金融商品の安全性を評価する会社から最高評価を癒着でつけてもらい、安全性を武器に世界中の投資家に販売していきました。

 

住宅バブルが崩壊

最初に予想していた通り、低所得者が高額なローンを支払うことはできずに土地・物件を売り出す人が急増していきました。いよいよ需要と供給のバランスが崩壊し、バブルがはじけた瞬間がやってきます。

売りたい人が増えるとどうなるか。高い土地・物件は誰も購入しなくなるので価格は暴落、すると証券はただの紙切れ同然に。

しかもサブプライムローンの債権を安全と呼ばれる会社の債権などと混ぜて販売していたので、それに不安を感じた投資家が手持ちの債権を一気に売却する流れに。

そりゃそうですよね。持っている資産が一気にゼロになる可能性があるわけですから、すぐに現金化したいわけです。

そうなると債権を大量に保有する投資銀行は買い手が見つからず、経営が悪化して倒産へと向かうわけです。これがリーマンショックが起きた一連の流れです。

 

リーマンショックによる各国への影響

このリーマンショックによって世界は激震し、日本への影響もかなりありました。

多くのアメリカ人が不安定な米ドルを安定した日本円に変え始めたので、相対的に日本円の価値が上がる円高が加速しました。

円高になると、日本の経済を支える自動車や工業製品を輸出しているお企業は大赤字、それに伴って日経平均株価も大暴落することとなりました。

そうやって国の経済成長がストップすると、会社の売り上げも伸び悩むので社員を雇うことが難しくなり、失業率も上昇して就職も困難に。

アメリカで起こったリーマンショックは、遠く離れた日本にも多大な影響を与えた歴史的な出来事といえます。

 

まとめ

いかがでしたか?

リーマンショックが起こった流れとしては、

①サブプライムローンで家を買う貧困層が増加

②投資銀行が金融商品として販売

③住宅バブルが崩壊

歴史は繰り返すとよく言われますが、リーマンショックのような出来事が今後起こる可能性は十分あり得ます。

その時にしっかりと対応できるような最低限の知識・見識は身につけておきましょう。最近で言うとアメリカと中国の関係性は知っておきましょう。