この記事はそんな疑問にお答えします。
受験勉強において大事なのが勉強法。世の中にいろんな勉強法がありますが、成績を上げることに特化した勉強法が何なのか気になりますよね。
それを知らないと効率のいい勉強法に取り組んでいるライバルに差をつけられるだけです。
そこで今回は、成績を上げることに特化した最強の勉強法を予備校で勉強を教えてきた経験を踏まえて紹介します。勉強法を変えるのは少し不安かもしれませんが、第一志望に合格するためにもぜひ一度試してみてください!
・とにかく成績を上げたい人
・勉強したはずなのにテストで思うように結果を出せない人
・暗記したはずの公式がパッと出てこない人
【予備校式】成績を上げる最強の勉強法とは
その方法は極めてシンプルで、友達と勉強を教え合うというものです。自分一人で勉強をし続けるのではなく、友達に勉強を教えてあげる。これだけで勉強効率が18倍になって超効率的に成績を上げることができます。
これはアメリカの国立訓練研究所が発表したラーニングピラミッドという研究結果が元になっています。
ラーニングピラミッド
これは、7つの勉強法を学習効率の順に並べており、ピラミッドの下に行けば行くほど学習効率のいい勉強法になります。
それではひとつひとつの学習効率は以下の通り。
・Lecture 学校や予備校で授業を聞く・・・5%(より受動的)
・Reading 教科書や問題集を読んで学ぶ・・・10%
・Audiovisual 勉強動画などを見て勉強する・・・20%
・Demonstration 実験などをして学習する・・・30%
・Discussion Group ひとつの問題をグループで話し合う・・・50%
・Practice Doing 問題集を解いて演習する・・・75%
・Teaching Others 覚えたことを他人に教える・・・90%(より能動的)
この図から分かるように、能動的に勉強する方が受動的に勉強するよりも圧倒的に効率がいいんですね。
受動的に授業を聞いて教科書をぼけーっと読んだ時って、勉強したことの10%しか記憶に定着していなくて非常にもったいないです。
でも、逆に能動的に勉強した場合。自分で問題集を解いて、友達に教えた時は、勉強したことの約85%の知識が記憶に定着します。
アウトプットするだけでこんなに定着率が違うんです。この差ってありえないくらい大きいと思いませんか?
今大学受験を控える受験生のAくんとBさんがいて、同じ内容を同じ時間だけ勉強したとします。
違うのは勉強方法だけ。
Aくんは教科書を読んで(定着率が5%)、Bさんは友達に教えること(定着率が90%)でその内容を勉強しました。
するとどうなるか。
仮に10時間それを続けたとすると、Aくんは実質1時間分の勉強を、Bさんは実質8時間分の勉強量が記憶に定着しています
同じ時間勉強をしてもこれだけ差が出てしまうので、受動的な勉強をやめて能動的な勉強法を取り入れましょう。
今回は10時間だけの比較でしたが、これが1年間続くと雲泥の差がついてしまいます。
ハーバード大学やスタンフォード大学などでも取り入れられている勉強法なので、かなり効果が期待できますよ。成績もみるみる伸びていくこと間違いなしです。
能動的学習で成績が伸びる理由
能動的な勉強をすれば記憶の定着率が上がるので間違いなく成績は上がりますが、実はもう1つ能動的学習をするメリットがあります。
それは、日本の学校教育が受動的で、多くの受験生は受動的学習しかしないからです。つまり、そこで能動的な勉強をするだけで周りと差をつけることができるのです。
先生から授業を受けて(5%しか定着しない)、その解法を必死に覚えて、テストで暗記したものをただ答案に書き写す。これはテスト期間が終われば絶対に忘れてしまいます。
受験で使える知識を蓄えるのが目的なのに、テストが終わればすぐに忘れるような浅い知識だけ暗記して乗り越える。
そうやって受動的な非効率的な勉強ばかりする人が多いので、その人たちよりも18倍効率的な能動的な勉強をするだけで圧倒的な差をつけることができます。
中高時代を振り返ってみて、クラスで一番勉強ができた人は、いつも周囲に勉強を教えていました。その人は教え方が先生よりも上手で、いつも机の前に人だかりが。
と当時は思っていましたが、実は彼にとってアウトプットをするその勉強法が一番記憶の定着率が高いし、実は理にかなっていたんです。
勉強を人に教えられるか不安な人へ
人に勉強を教えるのは知識をしっかりと理解していないと難しいですが、その壁を乗り越えられば必ず成績は上がっていきます。
それでも人に教えられるか不安な人は、SNSを使ったアウトプットがおすすめです。
ツイッターなどで勉強垢を作って、勉強したことを日記のようにアウトプットしていきましょう。人に勉強を教えるよりも少し定着率は下がってしまいますが、それでも70%ほどの定着率はあります。
頭に知識をインプットし続けるとパンクしてしまうので、定期的に知識をアウトプットしましょう。
ただし、ツイッターなどのSNSを使う時はどうしても勉強と関係ないことに使ってしまいやすいです。誘惑になかなか勝てない。そんな人はこの記事を読んでSNSを上手に活用しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
成績を上げるための最強勉強法は、人に教えるという超主体的な勉強法であり、授業をただ聞いているよりも18倍効率よく成績を伸ばすことができます。
ちなみに灘高校出身の友達に聞いたところ、灘高では生徒同士が勉強を教えあうのが当たり前の光景だそうです。
超進学校ほど黙々と勉強をしてそうですが、むしろワイワイガヤガヤと勉強を教え合っているんです。やはり能動的に人に教えることは効率よく勉強する上で絶対に必要なんですね。
勉強法を変えるのは不安かもしれませんが、一度騙されたと思って友達に勉強を教えてみてください!
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