大学生の教養

大学生のための投資入門②つみたてNISAがまるわかり!NISAとの比較から銘柄選びまで

大学生のための投資入門②話題のつみたてNISAって、何?

投資をしてみたい大学生におすすめしたいのが、「つみたてNISA」です。

投資というよりはほぼ定期預金という感覚でつみたてNISAをやっている人が多いのではないでしょうか。投資のイメージにあるように大きく儲けるようなことはできないのですが、概ね最長の20年間やっていれば120%くらいに増えるのでは?という方法です。

もちろんリスクはゼロではないのですが、株などの投資に比べればローリスクであり、資金の少ない大学生でも始められます。

そんな投資入門・つみたてNISAについて、今回はご紹介していきます。

NISAって、何?

NISAとは、「少額投資非課税制度」の愛称です。「少額」とは、少額からでも始められるからですね。株なんかは資金がある程度ないと始められないものも多いですが、つみたてNISAであれば100円からでも始められます。

そして「非課税制度」の部分。ここがとっても重要!投資をすると利益が生まれます。ここが貯金・預金と違うところですよね。

本来、投資で生まれた利益というのは、特別に税金がかかるのです。これは利益の20.315%分です。なんと消費税の倍!今の消費税も高いと感じますが、それ以上、なんと元の1/5の金額が税金としてとられてしまうのです。。

ですが、このNISAで稼いだお金というのは「非課税」、つまり課税されません。大きく儲けても税金ゼロ!

月に4万円近く利益を上げて、年間50万円儲かったとして、通常であれば10万1,575円分を税金で納める必要があるんですよ。2か月分はなかったことになっちゃうんですね。。これが、NISAを使えば非課税。つまり10万円分の節約になるわけです。

NISAの種類

NISAには種類があります。普通の「NISA」と「つみたてNISA」の2種類です。(これに、子供が入るジュニアNISAというものもありましたが2023年をもって廃止になりました)

これは、どちらをやるか自分で選べます。そしてどちらかしか選べません。それぞれ見ていきましょう。

NISAを選ぶなら

様々な違いがあるのですが、ざっくり言うとNISAの方が、動かすお金を大きくできて自由も効きます。

まず、たくさんの投資先があります。上場株式、投資信託、ETF、REIT、ETNに自由に投資できるので、自分でかっちり戦略を立てて投資できます。

株を買うこともできるので株主優待が欲しい人もNISAがおすすめ。株はハイリスクハイリターンなので、大きなリターンが欲しくて挑戦する人も多いですね。

年間の投資額は120万円です。毎月平均して投資するなら、月に10万円が最大ですね。10万円を毎月余剰金として使えるくらいの資金があれば、NISAを検討してもよいと思います。

非課税期間は5年間!今成人になったばかりの大学1年生であれば、卒業までNISAをやっていてもずっと非課税です。

NISAは年間120万円と大きいですが、投資信託を買うのであればある程度ローリスクではあります。資金はNISAができるくらいはあるけど、リスクは取りたくないという方はNISAで投資信託をするのがおすすめですね。

つみたてNISAを選ぶなら

そして、多くの大学生におすすめしたいのは、こちらのつみたてNISAです。つみたてNISAは年間の投資額が40万円と、NISAに比べて少額なんですね。

少額ですが、非課税期間が20年間と長いんです。つまりコツコツ少額で長い期間貯めていく、分散投資×長期投資で始めるならつみたてNISAがぴったり。

つみたてNISAは、投資信託のみです。ここはあまり自由な幅がないんですね。投資信託の中でも、コツコツ積み立てに向いている商品が厳選されておりそこから選ぶ形になります。

100円からでも始められるので、とりあえず投資に手を出してみたいけど年間40万円もないよ…という方でも大丈夫です。40万円は満額ですからね、その半分でも、数万円でもやってみる価値はあります。

前述しましたが、つみたてNISAをまあ普通にやっていれば20年後には120%くらいにはなっている、という希望的観測でだいたいの人が運用していると思っておきましょう。もちろん確約することはできないですが。

投資信託=投資の専門家に任せて運用してもらう、という方式をとり、さらに国が厳選した長期投資に向いている銘柄しかつみたてNISAには出品されていないので、ほぼ確実に右肩あがりになることが予想されます。

ただ預金で眠らせておくくらいならローリスクなつみたてNISAに入れておこうかな、というのがつみたてNISAをやっている人の考えかと思います。

つみたてNISAがローリスクな点

つみたてNISAは長期投資・積立投資・分散投資です。この3つの効果は、とにかくローリスクであること!

積み立てということは、毎月買うタイミングは決まっています。毎月定額にしている人がほとんどで、ボーナスのある社会人はボーナス月に大きく入れるよう設定している人もいますね。

大学生の皆さんも、つみたてNISAをやる際には、夏休みや春休みでアルバイトがたくさんできる時期に投資額を集中させてもいいかもしれません。

毎月買うタイミングを決めているので、投資のタイミングを一時的な上昇・下落に左右されず検討しなくてよいということになります。

デイトレーダーにイメージされるような、トイレいく暇もなく画面とにらめっこ、なんてことは起こらないわけです。

また、つみたてNISAの中でもいくつかの商品を買って分散させることができます。僕も実際につみたてNISAをやっているのですが、それは先進国の投資先と新興国の投資先を分けて購入しました。

このあたりの詳しい話はまた別記事でするとして、先進国と新興国を分けるメリットだけお伝えしますね。メリットは、世界情勢が傾いたときにどちらかが凹んでもどちらかが上がる可能性が高いからです。アメリカが落ち込んだ!でも南米チリが上がってきた!みたいな感じですね。

そんな感じで一本に絞らずリスク分散をし、よりローリスクな運用を行っています。

つみたてNISAの期間と新制度

非課税期間が20年間と書きました。この期間について、少し補足させてください。

20年間ということは、例えば2022年である今口座を開設したら、2042年まで運用できることになりますよね。でも、つみたてNISAができた当初は「2037年まで」とされていたんです。

つまりつみたてNISAを始めるのが遅い人(今現在やっていない人)は非課税になる投資金額が少ないことになっていたんです。

ですが、つみたてNISAの人気を受けて、制度が改正されました。改正によってつみたてNISAは2042年までと5年間延長されたんですね。

よかった~~~!!って思った方、ちょっと待ってください!!

期間が伸びたには伸びたんですが、2042年までということは今年1年以内に口座開設してつみたてNISAを始めてしまわないと、どんどんお得になる金額が減っていくわけです。

大学生である皆さんも、今はいいかな~なんて思っていても、「社会人になったら貯蓄は考えていかないとね」「投資も少しくらいやってないと覚えないからなあ」という感覚はあるのではないでしょうか。

でも10年後に「今から積み立てNISAやろ!」と思っても、もうお得な期間は半分過ぎてしまっているんですよ。もったいないですよね。この期間も頭に入れて、検討しましょう!

つみたてNISAのやり方

では、ざっくりとつみたてNISAの始め方について流れをご紹介します。

①金融機関を選び、口座を開設する

②その口座から、つみたてNISAもしくは一般のNISA口座をつくる

③口座に入金する(クレカ登録でもOK)

④購入する投資信託の銘柄を選ぶ

⑤銘柄が決まったら実際に買う手続きをする

ここで重要なのが、①と④です。いくつかある選択肢から「選ぶ」ことが必要なのがこの①と④なのです。

どの金融機関で口座を開設するか。そしてどの投資信託の銘柄を買うか。を、考えなければいけません。

どの金融機関で口座開設する?

これは様々な選び方があります。大学生に人気どころは楽天証券・SBI証券・LINE証券ですね。

僕は楽天で開きました。それは楽天カードを使っていて、楽天経済圏というかなんでも楽天で買うことでポイントをためまくってるからです。

楽天カードで決済すれば100円につき1ポイントつき、そのポイントからでも積み立てができます。

20年間満額でやって1万円弱のポイントがつくことになりますね。そう考えると別段大きい額ではないのですが、もう全部楽天にしているのでここも楽天にし、あらゆる方法でポイントを増やしていく方法を取っています。

SBIも人気です。三井住友カードを持っていればそのクレカで積み立てることでこちらもポイントがつきます。

LINE証券は、取り扱い銘柄がものすごく少ないです!楽天・SBIが180超えているのに対して9銘柄しかありませんから。

でもLINEペイとか全部LINEでそろえてるから同じにしたいという大学生も多いと思います。貯めたLINEポイントを積み立てに利用することができます。取り扱い銘柄が少ない点も、選ばなくてよくて楽という人もいるでしょう。

ちなみに今調べて気付いたんですが、僕が楽天で買っている堅い商品(eMAXIS Slimです)がこの9銘柄の中に入ってましたww

銘柄が少なくても堅い銘柄で揃えているようです。

どの銘柄を購入する?

証券会社が決まったら、次にどの銘柄をどの割合でいくら買うか…というところです。

どんな銘柄が売られているかは口座を開設した証券会社によります。

ですので、選ぶポイントをお伝えしておきます。

・投資先が全世界か?特定の国か?

・よりリスクを抑えるかチャレンジするか?(インデックス運用とアクティブ運用)

・管理費がいくらか?

・規模の大きい銘柄か?

この4つは、どれがいいということはありません。完全に好みです。

例えば、つみたてNISAであり投資信託である時点である程度のリスクヘッジはできていますから、銘柄選びはチャレンジしてリスクを取ろう!という人もいるでしょう。

僕は新興国をなんとなく応援したいので多めに買っていたりします。これは戦略でもなんでもないですが、新興国のニュースにも興味を持ってみるきっかけになっています。

もし、大学生が最もリスクを抑えてつみたてNISAを運用したい!という場合。投資先を全世界にし、インデックス運用の銘柄で、管理費がなるべく安く、規模が大きい銘柄を選ぶとよいでしょう。

それでもまだ選ぶ余地はたくさんあると思うので、ひとつひとつの銘柄をチェックしてみて、自分が「これに賭けたい!」と思う商品を購入してみてください。