受験ハック

【実体験あり】韓国の大学受験の実情と近年の傾向【もはや地獄】

悩む人
悩む人
韓国の大学受験が大変ってよく聞くけど、実際どうなの?詳しく教えて欲しい!

こんな疑問にお答えします。

日本のお隣の韓国。昔から日本とは政治、経済、貿易など様々な観点で結びつきがありました。

そんな韓国でとりわけ有名なのが大学受験。当日は騒音の影響を考慮し、飛行機の離着陸が禁止されるなど、日本人からするとやりすぎでは?と思うこともしばしば。

そんな韓国受験戦争を徹底的に知ることで、日本の大学受験に活かせるものを探しました。文化の相互理解も含めて、ぜひ最後までご覧ください。

こんな人にオススメ

・韓国の大学受験の制度を知りたい人

・受験のモチベーションをあげたい人

・韓国人の受験勉強のスケジュールを知りたい人

学歴社会 韓国の受験の実情

入試に向かう風景

韓国では、毎年11月に「大学修学能力試験」を受け、その成績によって受験する大学を選び、年明けから始まる各大学の入学試験を受けます。

大学入学共通テストを受けて、それから二次試験を受験するようなものですね。

韓国人の大学受験における最大のゴールは、「SKY」と呼ばれる韓国の名門大学に入学することです。SKYとは、

S:ソウル大学

K:高麗(コリョ)大学

Y:延世(ヨンせ)大学

を意味し、文字通りこれらの大学に入学できれば、雲の上の存在になれると言われています。

そのために、小さい頃から塾に入れて勉強させるわけです。韓国人の友人に詳しく話を聞いたところ、以下のような返答をされました。

・英語幼稚園に通う

・小中の夏休みと冬休みにフィリピンに英語留学

・小4くらいから3~4個の塾を掛け持ちして通う

・ソウルなどの都会の子は7~8個通う

・休み時間5分でカップ麺を食べて次の塾へ

・中学時代から塾に通い、22時過ぎに帰宅

正直、日本人の感覚からすると理解できません。。。

もちろん、日本でも同じようなスケジュールを組んで生活してる方がいるかもしれませんが、あくまで少数派でしょう。

しかし、韓国ではこれが当たり前です。また、日本と違って部活という概念がないので、学校の授業が終わってもずっと勉強してるそう。

学校自体も夜の12時まで開いているところが多く、先生も交代で学校にいるようです。

ショウ
ショウ
こんな生活をしてるとかなりストレス溜まるよね・・・

こうしたことが原因で、韓国の自殺率は先進国(OECD加盟国)の中で一番高いというデータが出ました。

韓国人は、競争が激しく息苦しい韓国を「ヘル(地獄の)コリア」と呼んでいるそうです。

 

韓国の大学受験がここまで大変な3つの理由

では、なぜここまで韓国の大学受験が厳しいのでしょうか?主に3つ理由があり、

①受験で人生が決まるから

②受験が人生で一度しかないから

③科挙制度を取り入れていたから

それではひとつずつ見ていきます。

 

理由①:受験で人生が決まるから

そもそも大学受験で人生が決まってしまうからです。ご存知の通り、韓国は日本よりも色濃く学歴社会が残っています。

高学歴の人はサムスンなどの給料のいい大企業に入ることができ、年功序列で老後まで安心して生活できるわけです。大学進学率も約80%と、日本の約50%を大きく上回っています。

そうやっていい大学に入るために必死になって取り組む姿を、中国のメディアは「死刑宣告よりも残酷」と論じています。

それくらい人生を大きく左右するイベントなわけですね。

 

理由②:受験が人生で一度しかないから

そんな大事な受験ですが、小学校・中学校・高校入学時に基本的に受験がありません。

その分、人生で一回きりの大学試験のためにこれでもか、というくらい入念に準備するわけです。

韓国人の友人は中学時代、「いい高校に行くために3年間我慢しなさい」と言われて育ったそうです。

そして、高校時代は「いい大学に行くために3年間我慢しなさい」と言われたそう。

すべては大学入試のための努力なわけですね。

 

理由③:科挙制度を取り入れていたから

韓国は古くから科挙の制度を取り入れていました。科挙とは、今の日本でいう国家公務員試験を指します。

韓国では昔から科挙試験に合格した学者の地位が武を中心とした武官よりも高く、この試験に合格すれば明るい将来が約束されていました。

逆に、日本は江戸時代、力を持っていた支配者層に試験はなく、科挙が浸透しなかったと言えますね。

そういった背景があり、現代でも知力を磨いた学者の地位が高く、勉強に対する思い入れが強いわけです。

 

韓国人の受験勉強スケジュール

そんな大学入試に対する熱量が半端無い韓国の受験生は、どういった勉強スケジュールで生活しているのでしょうか?

知り合いの韓国人に聞いたところ、地方一般高校レベルで以下のようなスケジュールだそうです。

6時に起床

8時まで勉強をして通学

9~17時まで高校で授業

17~19時は晩御飯と休憩

19~21時は学校で自習

21~24時は塾で勉強

25時に就寝

これが地方一般高校ですからね。ソウルの高校生はもっと勉強する時間が長く、睡眠時間も短いそうです。

しかも、日本と違って受験生は高校一年生からと考えられているので、この生活が最低でも3年間続くんです。

ショウ
ショウ
毎日5時間睡眠、15時間勉強を3年間・・・考えただけでも頭が痛くなりますね。

 

韓国の受験戦争 近年の傾向

そんな韓国ですが、近年は傾向が変わってきています。

自国で受験勉強をするよりも、日本の大学を目指す中高生が増えてきました。というのも、日本の方が入試が簡単で卒業後の就職も容易だからです。

韓国は現在不況で、若者の失業率が高いので、なおさら日本の大学への進学は魅力的だそう。

語学に関しても、小さいうちから英語や中国語、ひいては日本語も勉強する場合があり、外国語への学習意欲も高いので、留学へのハードルも低いです。

もちろん留学をしても兵役を免れることはできませんが、ひとまず国外に出ようとする若者が多い傾向にあります。

 

日本は1年もあれば逆転合格が可能

いかがでしたか?

お隣韓国の受験事情を知ることで、日本の大学受験が少しはマシに見えてきませんか?

今年度受験がある人は、少なくとも1年間頑張れば逆転合格だってできてしまいます。なので、モチベーションを上手に管理して、残りの受験生活を乗り越えていきましょう。