この記事はそんな悩みを体験談をもとに解決していきます。
僕は何も実績のないただの大学生でしたが、CAMPFIREというクラウドファンディングのプラットフォームにて14万6千円の支援をしていただけました。
自分の経験を踏まえて、実績のない素人でもプロジェクトを成功させる手順を分かりやすく解説していきます。
これをきちんと読めば、初めてのクラウドファンディングでも失敗する確率を極限まで下げることができますよ。
実施したプロジェクトと結果
僕が実際に行ったのはこのプロジェクトです。
2019年7月5日から7月24日までの約20日間という短い期間で、32人の方に支援していただきました。このプロジェクトがどうやって生まれて、どうやって成功まで至ったのか軽く説明します。
僕は3ヶ月間、特に目的もなくヨーロッパを放浪していて、Free Wi-fiのみの生活だったり英語に苦しんだりと毎日が困難の連続でした。
それに関してはこの記事に書いてあるので参考までに。
ただ、元からビールが好きだったので毎日欠かさずクラフトビールを飲み歩くことだけは続けていました。
どの店に行こうか調べようとしてもネットに転がっている情報は少なくて、大抵地元の人にオススメを聞いてその店に行っていたのですが、ふとこう思ったわけです。
そこからこのプロジェクトがスタートし、日々FBやインスタグラムで発信をし続けていき、最終日に目標金額を達成することができました。
これはあくまで僕の例なので、次に成功するまでの手順を体系的にまとめて解説していきます。
成功するまでの手順
クラウドファンディングで目標を達成するための手順は大きく7つ。
①やりたいことを言語化する
②プラットフォームを選択する
③ストーリー性と達成後の未来を書いていく
④魅力的なリターンを設計する
⑤公開後に知り合いに連絡を取る
⑥様々な媒体で情報を発信する
⑦最終日のラストスパート
それではひとつずつ見ていきます。
やりたいことを言語化する
まず一番大事なのがこの「やりたいことを言語化する」です。
というのも、プロジェクトの目的次第ではクラウドファンディングの戦略が大きく変わるからです。
お金を集める以外にもできることはあり、例えばこんな感じ
・知名度を高める
・ファン作り活動に活かす
・ファンのメールアドレスを手に入れる
・2回目以降のプロジェクトの土台を作る
・プロジェクトの協力者を探す
クラウドファンディングはお金を集めるだけでなく、コミュニティ形成という大きな役割があります。僕に関していうと、ビール好きというコミュニティが新しく形成されたわけです。
なので、自分がやりたいことを言語化して、何のためにクラウドファンディングをするのかを明確にしましょう。
プロジェクトの根幹となる部分なので、面倒くさがらずにしっかり時間をかけて考えてください。
プラットフォームを選択する
やりたいことがある程度言語化できたら、次にクラウドファンディングのプラットフォームを選びましょう。
僕も始める時にあれこれと調べて悩んだ挙句、CAMPFIREというプラットフォームを選択しました。
選んだ理由としては、手数料の安さとユーザー数の多さ、知名度が上がってきていて今後も成長すると踏んだからです。
今後も成長する=2回目以降のプロジェクトにおいて一度応援してもらったユーザーに新規登録させる手間がない、なので応援のハードルが下がります。
銀行口座を登録するのって超面倒なので、できるだけ伸びるプラットフォームを使うことが大事ですよ。
他にも社会的意義のあるプロジェクトはREADYFORが、ニッチなジャンルのプロジェクトはMakuakeが、地域活性化に関連するプロジェクトはFAAVOが、
などプラットフォームによって個性があるので、自身のプロジェクトにあったものを探しましょう。
ストーリー性と達成後の未来を書いていく
実勢のない大学生ほどここが勝負の分かれ目です。
というのも、クラウドファンディングは挑戦する人を応援するプラットフォームであり、実施者の成長や夢に対して支援する人が多いからです。
そんな風に人柄や行動力に対してお金が動きます。
実績がバリバリある人に支援するのは、どちらかというと投資に近いです。
クラウドファンディングは投資というよりも応援に近いので、応援したくなるようなストーリー性や達成した時に社会や自分がどう変わるのかを起承転結で表現しましょう。
例えばこんな感じ。
ダメな例
・休学をしてヨーロッパ放浪している
・クラフトビールが好き
・いろんな国のクラフトビールが飲めるお店を調べる
・必要なお金は10万円
いい例
大学を一年間休学してヨーロッパを放浪しています。ベネチアで飲んだクラフトビールの味と込められた想いが忘れられず、ネットには載っていない、ヨーロッパ各国に眠るクラフトビールを探し出します。
そして、一人でも多くの旅行者が、自分好みのビールを見つけてかけがいのない旅の思い出を増やしてもらえればと思います。バスの移動代とビール醸造所訪問の際にかかる費用として10万円必要としています。
こうやって自分を知らない人が見ても理解しやすく、なおかつ共感を生むような文章を書くように心がけましょう。
人に文章を読んでもらう=その人の時間を使うという意識を持って、時間をかけて言葉を選んでください。
読者の疑問を全て消す
時間をかけてストーリーと達成後の未来を感情的に訴える文章を書いたとしても、読者は何かしらの疑問を持ちます。
読んだ人が少しでも疑問を持っていては応援してもらえません。
なので、自分のプロジェクトを何度も読み返して「読者が抱きそうな疑問」に回答する欄を作りましょう。自分の例だとこんな感じ。
よくある質問集
(1)本当にネットに載ってないの?
(2)醸造所まで行ってインタビューできるの?
(3)ヨーロッパにしかないってどうやって証明するの?
(4)本当に実現可能なの?
(5)それを作って結局何がしたいの?
こんな風にありそうな質問に全て答えることで、自分を知らない人が読んだ時に応援してくれる可能性が高まります。
魅力的なリターンを設計する
そんな人はリターン設計を入念に考えましょう。というのも、リターンが欲しくて支援してくれる方も多いからです。
その国にしか売っていない工芸品だったり、このプロジェクトでしか体験できないことだったり。支援者にとって魅力的なリターンを設計しましょう。
ただ、僕もそうだったのですが、リターンに準備をかけすぎてお金も時間も労力もだいぶ使ってしまいました。
そちらに気を取られすぎるとプロジェクトのスピード感が遅くなるので、その塩梅に気をつけましょう。
様々な媒体で情報を発信する
何度も担当者と壁打ちをしてプロジェクトが公開されてからは、様々な媒体で自分のプロジェクトを発信していきましょう。
いくらいいアイデアだとしても、世の中に知ってもらわないと意味がないからです。
TwitterやFBのシェア機能によって全世界に発信できるいい時代なので、積極的にSNS 運用を行なっていきましょう。
日々の活動内容も合わせて報告することで、
と思ってくれる方も現れます。
最初のうちは支援も少なくて誰からも注目を浴びることはありませんが、毎日のように情報発信するとファンが生まれます。
そうやって小さなムーブメントが起こって、次第に大きな波となるので地道に発信をしていきましょう。
最終日のラストスパート
プロジェクトの支援は最初と最後の日が最も多いです。最終日ということで、支援を後回しにしていた人も動いてくれる可能性が高いからです。
僕も最終日に一気に6万円ほど集まったので、やはり最終日のラストスパートの波に乗るのが大切です。
知り合いに連絡を取ったり、SNSで最後の追い込みをしていきましょう。さらに詳しく成功の秘訣を知りたい人はこの記事を参考にしてみてください。
成功した後に思う事
僕は色々な方の協力があって目標金額を達成することができました。
この一連の活動を通して、自分の頑張りを見てくれている人が一定数いるありがたさと同時に、見栄を張らずにその人たちに感謝の気持ちを伝え続けることの大切さを再認識しました。
これだけ情報が溢れて可処分時間の奪い合いと呼ばれる現代で、その貴重な時間を自分に割いてくれる人との関わりだけはこれからも続けていきたいです。
そうすればつまらない見栄も張らなくなるし、周りに合わせて生きていく必要もなくなる、そう思っています。
まとめ
いかがでしたか?
なんの実績もない大学生でも、ストーリー作りやリターン設計を工夫をすることで、多くの人から応援していただけて夢への小さな一歩を踏み出すことができます。
ただし、あまり自分本位なアイデアは炎上しやすいので、そこは気をつけてくださいね。