言わずと知れたビール大国、チェコ。
中でも首都のプラハは、天文時計やプラハ城などの観光名所があるだけでなく、赤い屋根で埋め尽くされた「世界一美しい街」と称されています。
そんなプラハには、街のいたるところにビアバーがあるので、どのお店に入るべきか悩んでしまいます。
そこで今回は、プラハでしか飲めないクラフトビールを取り揃えている地元民オススメのビアバーを5軒紹介します。
この記事を参考に、自分好みの一杯を見つけちゃいましょう!
チェコビールの大きな特徴
チェコビールで有名なのが、西部に位置するピルゼン地方で誕生したピルスナーウルケルです。
ヨーロッパは上面発酵を基本としたエールビールの製造がメインでしたが、チェコは下面発酵のラガータイプでビール製造を続けてきました。
というのも、チェコは日本と同じ軟水で、下面発酵に最適だったからです。
上面・下面発酵やスタイルについて詳しく知りたい人はこの記事を参考にしてみてください。
ただいま準備中
チェコビールの銘柄は400種類以上あり、日本でいう“キレ”のあるビールが多く、国の主要産業のひとつでもあります。
しかもびっくりするのが、レストランでコーラや水よりも安くビールが提供されているということ。
ビール300ml 約150円
コーラ300ml 約250円
エビアン(水)約400円
チェコ人は水を飲むかのようにビールを飲むわけです。
そんなこんなで、一人当たりのビール消費量が23年連続で1位だそう。
年間で一人あたり大瓶(633ml)225本分のビールを飲むそうですよ、想像できませんね。
ベストビアバー5選
そんなプラハでオススメのビアバーを5軒紹介します。
地図も載せるので、参考にしてみてください。
Prague Beer Museum
まず、確実に訪れて欲しいのがこのビアバー。
国内外30種類のタップでの飲み比べが可能で、プラハ市内に2店舗あります。
店名を直訳すれば“プラハのビール博物館”なので、ここさえ行けばまず間違いありません。
というのも、10年前までチェコの一部の地方でしか飲めなかったローカルなクラフトビールが何種類も飲めるからです。
そんな人にオススメなのが”Specialni Svetle“です。
こちらは、ピルスナーウルケルで修行を積んだMatuska氏が手がけ、数々の受賞歴もあるチェコの伝説と呼ばれるビールです。
原材料に砂糖やシロップを使っておらず、濾過と低温殺菌もしていないので、自然な深いコクを楽しむことができます。
お店のスタッフに声をかければ、おすすめの5種類のビールを飲み比べできるセットを用意してくれます。
爽快感のあるもの、苦味の強いもの、甘みの強いものなどバラエティ豊かなセットを作ってくれますよ。
20€以下は現金での会計となるので、カードだけでなく現地通貨コルナを用意しておきましょう。
お店情報
Prague Beer Museum
①https://goo.gl/maps/oQAwVDEd92t5rpnd6
②https://goo.gl/maps/Paagk1XaXPC7ohXo7
Nvomestsky Pivovar
次にオススメなのがNvomestsky Pivovarです。
ここはプラハ初の小規模製造所であり、お店の中に醸造の機械が置いてあります。
そこにホップを入れる様子を間近で見れたりするので、雰囲気から美味しさが伝わってくる、そんなレストランです。
特にオススメなのは自家製の黒ビール。これが肉をメインとしたチェコ料理と相性ばっちりで、値段も安いのでついつい食べ過ぎてしまいます。
街の中心部からのアクセスも良いので、郷土料理も味わってみたい人にはオススメです。
お店情報
Nvomestsky Pivovar
https://goo.gl/maps/3fFEXFknMphPYycZ9
Pivovarsky Dum
一風変わったビールを楽しみたい人にオススメなのがこのお店。
ラガーやスタウトといったレギュラービールもあるのですが、コーヒーやバナナといった個性的なフレーバーのビールを味わうことができます。
そんな人は8種類のビールを試せるサンプルセットがおすすめ。
1杯あたり110mlも入っているので、なかなか飲みごたえがあります。
アルコール度数はそこまで高くないですが、慣れない海外での飲み過ぎには気をつけましょう。
お店情報
Pivovarsky Dum
https://g.page/Pivovarskydum?share
Pivovarsky Klub
あまり観光客がいない、ローカルな雰囲気でクラフトビールを楽しみたい人にオススメなのがこのお店。
1階はボトルビールで埋め尽くされたスタイリッシュな空間ですが、地下はアーチ型の天井が特徴的なビアホールとなっています。
タップ数は6個で、チェコの料理の腕はピカイチです。
中心地から少し離れているからこそ、地元の人と交流できるローカルさを感じることができますよ。
U Tri Ruzi
お昼の時間から飲み始めたい人にオススメなのがこのお店。
午前11時からオープンしており、牛肉のシチュー「グラーシュ」や「ビーフハンバーガー」が人気です。
もちろんフードだけでなく、併設した醸造所で作った自家製のビールも楽しめます。
店名を直訳した「3本のバラ」に由来する、バラをあしらったロゴのジョッキがまたスタイリッシュです。
タップも6個あるので、連日訪れても飽きないお店になっています。
プラハ飲み歩きの注意点
そんなビール好きの夢を体現したような街、プラハですが、飲み歩きの注意点をお伝えします。
①治安はいいが人の気配が少なくなる
②坂が多くて酔いすぎると大変
③朝晩寒い
チェコはヨーロッパの中でも治安が良い方なので、夜道を女性一人で歩いても問題はありません。プラハで知り合った日本人女性の方もそう言ってました。
ただ、夜は人の気配がなくなるので少し不気味に感じるかもしれません。
加えて、石畳の坂が多いので、酔って千鳥足になると坂を上るのが厳しいです。
石畳なので歩いている時につまずきやすいのでそれも注意です。
また、たとえ夏の期間であっても朝晩は冷えるので、防寒対策をきちんとしていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ビール大国チェコでしか飲めない伝説のビールがあったりとまだまだ奥が深いですが、ぜひ今回の記事を参考に、自分好みの一杯を探してみてください。
オーストリアやドイツなど、近隣国に行く予定のある人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
また、ビールのスタイルや分類などはこの記事にまとめたので、詳しく知りたい人は参考にしてみてください。