風車とチューリップの国、オランダ。中でも首都のアムステルダムは毎年多くの日本人が訪れる観光地でもあります。
どうせアムステルダムに行くなら、その土地でしか飲めないビールを味わいたいですよね。
そこで今回は、アムステルダムでしか飲めないクラフトビールを取り揃えている地元民オススメのビアバーを3軒紹介します。
この記事を参考に、アムステルダムで自分好みの一杯を見つけちゃいましょう!
オランダビールの大きな特徴
オランダでは、すっきりと飲みやすいピルスナータイプのビール製造が盛んです。
世界的に有名なハイネケンはその代表格といえますね。
そう思うかもしれませんが、実は小規模製造も勢いがあり、witbierという白ビールや春と秋の時期だけ作られる“ボック”というダークビール製造も行われています。
地理的に見ると、近隣国のベルギーとドイツの影響があって白ビールが、イギリスの影響があって黒ビール製造が盛んになったと考えられます。
世界に10軒しかない修道院醸造所のうちオランダに2軒あり、その分野でも世界をリードしています。
たった10年で小規模ビール醸造所の数が6倍に増えるほど、オランダではクラフトビール界が熱いです。
しかし、これらのビールは国際市場に出回りにくいので、アムステルダムで飲むしかありません。
これらのビールを一気に楽しめるおすすめビアバーを3軒紹介します。
アムステルダムのおすすめビアバー3選
アムステルダムでおすすめのビアバーを3つ紹介します。
地図も合わせて表記するので、参考にしてみてください。
Beer Temple
確実に行って欲しいのが、アムステルダム中央駅から徒歩7分のところにあるBeer Temple。
お店には35種類のタップが常設されており、瓶ビールまで含めると世界200種類を取り揃えている名店です。
お店の内装も凝っていて、瓶ビールのふたで天井を覆っていたりと、店主のこだわりを感じることができます。
そんな人におすすめなのが、Big Fat 5というオランダのクラフトビール。
このお店5周年を記念して、オランダのMorebeerブルワリーが特別に作成したダブルIPAです。
ほぼ完成した状態のビールに直接5種類のホップを加える“ドライホップ製法”を取り入れているので、苦さは普通のビールの倍です。
苦さの単位でもあるIBUが80なので、どれだけ苦いかわかると思います。
ただ苦いだけでなく、後味の爽やかさも兼ね備えているので、国内のIPAビールチャレンジで金メダルを受賞しました。
そんな“人を惹きつける苦味”をこのビールは持っています。
このビールはUntappedの評価も3.93と高く、名実ともに認められた一杯です。ぜひ足を運んでみてください。
お店情報
Beer Temple
https://goo.gl/maps/iPEM6LYzMt1QMXwx9
Bier Fabriek
そんな人にオススメなのがBier Fabriekです。
Bier Fabriekはオランダ語で“ビール工場”という意味で、ブルワリー併設のレストランとなっています。
お店で飲めるクラフトビールは3種類と少なめですが、お店名物のチキンの丸焼きと食べ放題の落花生との相性は抜群です。
名物のチキン丸焼き(約1500円)
クラフトビールは3種類
食べた落花生の殻は床に捨てるなんともファンキーな食べ方ですが、一度ハマるとクセになりますよ!
お店の場所も中心地から近いので、美味しいビールと一緒に地元の料理を楽しみたい人は、さっと寄ってみてください。
お店情報
Bier Fabriek
https://goo.gl/maps/X9nroAnb3j83DhHD8
Brouwerij t’ji
そんな人にオススメなのがこのお店。いかにもオランダらしい風車のそばにある、1985年創業の歴史ある醸造所兼レストランのBrouwerij t’jiです。
ここの特徴は何と言ってもビールのバリエーションです。
7種類のレギュラービール、3種類の季節限定ビール、24種類の特別限定ビールを用意しています。
そんな人は、10€で5種類のビールを飲み比べできるセットがあるので、そちらを試してみましょう。
そして、ビールだけでなくおつまみのレベルも高いです。
オランダの豊かな農地が育んだソーセージやチーズなどを、ビールと一緒に楽しむことができます。どちらも味わいたい人は「コンビ」というメニューもあるので、そちらがオススメです。
ただ、中心地から少し離れているのでトラムに乗って行く必要があります。
10番のトラムで「Hoogtekadifk」という停留所まで行けば、目の前に風車が見えてくると思います。
少し距離がある分、地元の人に混ざってローカル感を思う存分味わうことができます。
週末は醸造所ツアーもやっているので、気になる人はチェックしてみてください。
お店情報
Brouwerij t’ji
https://goo.gl/maps/iatm4d24bDPzUXFe6
番外編
ここでは番外編として、ユニークなクラフトビールを紹介します。
天国の水を意味する「Hemelswater」社が開発した、「Code Blond」という名のビール。
こちらは屋根で貯めた雨水を使って作られた正真正銘のビールです。
オランダは海抜0メートル地帯で、雨が大量に降ると洪水が起こりやすく危険なので、雨水の利用を思いついたそう。
高温で煮沸することでバクテリアを殺菌処理しているので、衛生面はむしろ普通の水よりも綺麗だそうです。
値段も4€とオランダではお手頃で、アムステルダム市内のレストランで購入可能とのこと。
苦味があるIPAだが、フルーティで口当たりの柔らかな濃い味がするそうなので、ぜひ一度飲んでみたいですね。
アムステルダム飲み歩きの注意点
やはりオランダは大麻が合法なので、夜の中心部は危険な香りが漂っています。
ただ、それを踏まえて警察が町中パトロールしているので、全く危険を感じる場面はありませんでした。他に注意点をあげるとすれば、
①夏でも朝晩は冷える
②自国の電子決済がメインなのでいざというときのために現金を
この2つです。
緯度が高いので、たとえ7月でも朝晩は半袖短パンで過ごすには肌寒いです。
また、国自体電子化を進めており、自国の決済カードを作っているので、店によってはVISAが使えないこともしばしば。
なので、仮にカードが使えなかったときのために現金を少し多めに持ち歩くことが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
オランダは今クラフトビール業界が熱い国の一つです。
心地よい風と豊かな自然を眺めながら飲むビールは最高です。ぜひ、自分好みの一杯を見つけてみましょう。
近隣国に行く場合は、この記事を参考にしてみてください。
また、ビールのスタイルや分類などはこの記事にまとめたので、詳しく知りたい人は参考にしてみてください。