20代の教養

【小学生でもわかる】ように日本の仏教8宗派の違いと特徴を3分解説【完全版です】

 

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日本の仏教って何だか種類がたくさんあって違いがよくわからない。浄土宗と浄土真宗も似てるし、真言宗に臨済宗に一体何が違うの?分かりやすく教えて欲しい!

この記事はそんな疑問にお答えします。

元々インド発祥のヒンズー教から派生した仏教ですが、日本に来てから様々な思想が加わって多くの宗派が生まれました。

しかし、名前も似てますし、それぞれの宗派の見分け方って難しいですよね。

そこで今回は、日本で有名な8つの宗派について生まれたきっかけや考え方の違いなどを解説していきます。

海外に行った時に日本の宗教について質問されることが多いので、最低限自分の国の宗教を知っておきましょう。

仮に無宗教だとしても、です。何も信じてないから日本について知らない、だと会話も終わってしまうので要注意ですよ!

 

そもそも仏教とは

仏教については、【これだけでOK!】仏教ってどんな宗教?を超わかりやすく解説【3分で理解】で解説しましたが、インド発祥のヒンズー教から派生して生まれました。

開祖はゴータマ・シッダールタ(お釈迦様)であり、輪廻転成のループを抜け出して(解脱)、悟りを開くことをゴールとしています。

これが紀元前5世紀頃の話。

お釈迦様が亡くなってから仏教はアジアを中心に広がっていくのですが、広まる過程で大きく2つの宗派に分かれることとなります。

①上座部仏教(タイヤカンボジア)

②大乗仏教(中国や日本)

このうち②大乗仏教が中国や朝鮮へと伝来し、6世紀頃に日本へと持ち込まれたのです。

 

日本に伝わってからどう枝分かれしたのか

日本にもたらされた仏教はかの有名な聖徳太子によって大きく発展します。

というのも、当時の日本周辺国(随や新羅)はめきめきと力をつけていて、そういった国に対抗するためにも、仏教を活用して国民の心を一つにし、力強い国家体制を築く必要があったからです。

国家のために仏教を使う「鎮護国家」という考え方が生まれたのはこの頃です。

さて、時は進み平安時代。ここで登場するのが仏教のキーパーソン、最澄と空海です。

彼らは遣唐使として中国へ派遣され、当時の最先端であった密教(文字に頼らない教え)を学んで、日本へと持ち帰ってきました。

そして、天台宗と真言宗を開くのです。

天台宗:最澄が比叡山延暦寺で開いた。法華経を教典とする

真言宗:空海が高野山金剛峰寺で開いた。大日経を教典とする

ちなみに空海は書の達人であったことから、弘法大師と呼ばれています。弘法も筆の誤り(どれだけ優れた人でも間違えることはある)のモチーフになった人ですね。

さて、それから時代は進み、10世紀を迎えます。この頃は、平将門の乱や藤原純友の乱が起こり、世の中が乱れて人々は不安に駆られることが増えてきました。

そんな時に生まれたのが「念仏を唱えれば浄土に成仏できる」と説いた浄土教(浄土宗とは別物)です。

もともと仏教は貴族階級が国を治める時に使うツールだったのですが、この時になってようやく庶民にも広がったのです。

さらに鎌倉時代になると、台頭した武士階級にフォーカスした新たな仏教が誕生します。この時の開祖の多くは、最澄が開いた天台宗で修行をしたいわば“最澄チルドレン”です。

例えば、栄西は臨済宗を開き、その弟子である道元は曹洞宗を開きました。法然は「南無阿弥陀仏と唱えれば、誰でも悟りを開いて成仏できる」という考えを持つ浄土宗を開きました。

そして、法然の弟子である親鸞は浄土真宗を開いたのです。

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浄土教に浄土宗に浄土真宗の違いが分かりにくい!

ざっくり言うと、平安時代の浄土教をベースとして法然や親鸞が新たに開いたのが浄土宗と浄土真宗と理解すれば問題ないです。

さて、勘のいい人なら気がついたかもしれませんが、仏教において徐々に悟りを開くハードルが下がっています。

出家して修行に打ち込んで悟りを開く(上座部仏教)

座禅をして悟りを開く(天台宗や真言宗)

念仏を唱えて悟りを開く(鎌倉時代)

座禅をするよりも念仏を唱える方がはるかに取り組みやすいです。仮に文字が読めなくても暗記すればOKです。

そこからさらにハードルが下がったのが、一遍が開いた時宗です。こちらは浄土に行くことが確信される喜びを表現して踊り念仏を行います。

盆踊りのルーツ「踊念仏」

ただ暗記するだけでなく、踊ることでさらに取り組むハードルが下がったわけです。ちなみにこの踊り念仏が現在の盆踊りのルーツと言われています。

そして13世紀になると「南無妙法蓮華経」と唱えればよりよい現世を生きられるという日蓮宗が生まれました。将来成仏されるかどうかよりも、充実した現世を生きられるかに焦点を当てた、より現実的な宗派と言えます。

これが今の時代はさらに現実的となり、

「とりあえずお金が欲しい。病気も直して欲しいし、理想の結婚相手を見つけたい」

そんな無思考で神頼みをする文化となったと考えられます。こうして中国から伝来した仏教は、様々な要因が絡み合って枝分かれしていったのです。

 

日本の仏教8種類を徹底解説

ここでは、先程名前が出てきた以下の8つの宗派の特徴を解説していきます。

①天台宗

②真言宗

③浄土宗

④浄土真宗

⑤臨済宗

⑥曹洞宗

⑦時宗

⑧日蓮宗

それではひとつずつ見ていきます。

 

天台宗

比叡山延暦寺

天台宗は最澄が開いた宗派であり、総本山は比叡山延暦寺です。法華経を経典とし、心を静めた状態で心を観察する止観を重要視していました。

最澄は自分の功績はもちろんですが、多くの時間を後継者育成にかけたことでも有名です。その甲斐あって、弟子はのちに浄土宗や浄土真宗、臨済宗、曹洞宗を開くまでに成長したのです。

日本の仏教を理解する上では欠かせない人物、それが天台宗の開祖である最澄なのです。

 

真言宗

真言宗は空海が開いた宗派であり、総本山は高野山金剛峰寺です。大日経を経典とし、自らが生きたままで仏になることを目指す、即身成仏という考え方を重要視していました。

空海は書の偉人であっただけでなく、学校を作ったり土木工事をしたりする強烈なカリスマタイプでした。

遣唐使として中国に赴いた時も、当時の最先端である密教を完璧にマスターして帰国しますが、あまりに空海が完璧だったせいか、後継者に恵まれることはありませんでした。

 

浄土宗

阿弥陀如来

浄土宗は法然が開いた宗派であり、阿弥陀如来を信仰対象としています。浄土三部経を経典としていて、南無阿弥陀仏と唱えることで成仏できるという考え方を重要視しています。

これまでは座禅を組んで修行しないと成仏できないというのが通説だったのですが、ただ唱えるだけで成仏できる手軽さが民衆の心をがっちり掴んだのです。

もともと比叡山延暦寺で修行をしていた最澄チルドレンの一人です。

 

浄土真宗

浄土真宗は親鸞が開いた宗派であり、浄土宗と同様に阿弥陀如来を信仰対象としています。また経典も浄土三部経となっています。

阿弥陀如来に全てを頼ることで誰もが救われるとされる「絶対他力」という考え方を重要視していました。今の時代でいう他力本願というやつです。

親鸞は浄土宗を開いた法然の弟子だったので、実質的に最澄チルドレンと言えるでしょう。

 

曹洞宗

曹洞宗は道元が開いた宗派であり、総本山は福井県にある永平寺となっています。

道元は1223年(24歳)のときに中国に渡り、禅を何よりも大事にする文化を日本へ持ち帰りました。現在日本のひとつの文化となっている禅(ZEN) の生みの親な訳です。

曹洞宗では何の目的も持たず、何も考えずにただ座ることで欲を捨てて現実を受け入れることを重要視しています。

道元も元々天台宗で修行をしていた最長チルドレンの一人です。

 

臨済宗

臨済宗は栄西が開いた宗派であり、道元とともに禅宗を日本へ広めた第一人者と言えます。

そんな栄西は禅だけでなく中国からお茶の文化も一緒に持ち帰りました。当時貴族階級で楽しまれていたお茶を一般市民に普及させたとして、日本の茶の第一人者でもあるのです。

臨済宗はただ坐禅するのではなく、悟りを得るための修行として師から問題を与えられながら座る「看話禅」が特徴的です。

彼も比叡山で修行をした最長チルドレンの一人です。

 

時宗

時宗は一遍が開いた宗派であり、もとは浄土教、浄土宗、浄土真宗の流れを組む宗派です。

阿弥陀如来を信仰しなくても、踊りながら念仏を唱えるだけで成仏できるという考え方を重要視しています。

これが今の時代の盆踊りのルーツとなっていると言われており、また徹底的に物を捨てるミニマリストでもあったので現代へと通ずるものを感じます。

個人で唱えれば成仏できるという手軽さが人気だったのですが、江戸時代の檀家制度(必ずどこかのお寺に所属しなければならない)によって衰退していきました。

一遍は浄土宗を開いた法然一族に弟子入りしたので、広義の最澄チルドレンといえます。

 

日蓮宗

日蓮宗は日蓮さんが開いた宗派であり、法華経を経典としています。法華経は大乗仏教の代表的な経典であり、起源は今から2000年も前と言われています。

とにかく法華経が大事で、あまりに優位性を主張するあまり他の宗教は全て邪道だ!と批判することも。

そうやって過度に法華経を重視するあまり、当時の幕府に危険思想として弾圧され、佐渡へと流されてしまいます。

日蓮も天台宗で修行した僧侶であり、最澄チルドレンの一人です。しかし、法華経の重視する部分が天台宗と異なったので、新たに日蓮宗を興したのです。

 

日本の仏教特有の考え方

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日本人は無宗教で宗教なんて関係ないでしょ?

そう思うかもしれませんが、日々の生活で無意識に感じていることが実は仏教由来かもしれません。ここでは以下の2つを紹介します。

①あらゆるところに神様がいる

②パワースポットが好き

それではひとつずつ見ていきます。

 

あらゆるところに神様がいる

日本の仏教はお釈迦様を信仰対象とするとともに、如来や菩薩も進行し、それぞれの宗派の開祖も同様に信仰します。

武将が亡くなった時もお寺を建てて神様と崇めます。菅原道真(太宰府天満宮)は学問の神様ですし、徳川家康(日光東照宮)も祀られています。

サッカーの神様、お客様は神様、トイレの神様。こんな風に気軽に神様というのは外国人からすると理解に苦しむそうです。

日常会話でも「神かよ」なんて言葉よく使いますよね。あれは仏教由来の文化だと言えます。

 

パワースポットが好き

日本人は自然の中にも神を感じています。

これは森羅万象という日本古来の神道の影響とも言われていますが、全てに神が宿るという仏教の考え方も合わさって、自然に対してスピリチュアルを感じやすいのです。

これは一神教のユダヤ教、キリスト教、イスラム教の人には理解してもらいにくいです。自然そのものには神は宿っておらず、神は聖地に眠ると考えるからです。

 

まとめ

いかがでしたか?

ヒンズー教から派生した仏教は日本で様々な宗派が生まれました。中でも天台宗を作った最澄やその弟子の功績は大きいです。

パワースポットなどの考え方は日本特有なので、外国人と話すときに話題にしてみると面白ですよ!

日本古来の神道についてはこの記事を参考にしてみてください。

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他にもイスラム教とかキリスト教とかあるし、全部を一気に解説してほしい!

そんな人向けに全てを網羅した記事を書きました。参考にしてみてください。

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