この記事はそんな疑問にお答えします。
一時期ニュースを騒がせたパレスチナ問題。これまで何十年も紛争が続いており、一向に解決の兆しが見えません。
そもそもパレスチナ問題は何が原因で起こったのか?なぜ解決できないのか?はとっつきにくいテーマなので、意外と理解していない人も多いはず。
そこで今回は、パレスチナ問題を歴史的な背景や宗教的な観点で解説していきます。3分で読めるように内容をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください!
一見難しそうなユダヤ教もサクッと理解できますよ。
そもそもパレスチナ問題とは何か

パレスチナ問題とは、地中海に面したパレスチナ地域を巡って起きるユダヤ人とアラブ人の争いを意味します。
もう少し簡潔にいうと、パレスチナ問題=”ユダヤ人のイスラエル”と”アラブ人のパレスチナ自治区”による土地の争いです。
パレスチナ問題の起きている場所 出典:朝日新聞デジタル
最初は宗教の問題で起きた紛争ですが、今では政治的な問題も絡んでおり、解決が難しくなっています。
ではまず、ことの発端となっている宗教の問題から見ていきます。
パレスチナ問題の歴史的背景
ユダヤ教の聖地
パレスチナ問題にはユダヤ教が深く絡んでいます。
もともと3000年ほど前に、この地域にユダヤ人がエルサレム王国という国を設立しました。しかし、交通の要所であったため、何度も侵略を受けて国が崩壊し、住んでいたユダヤ人は世界各地に散らばっていったのです。
それ以降、周辺地域の大多数を占めていたアラブ人(アラビア語を話す人)がこの土地に住むようになりました。
アラブ人
それから時は過ぎ、第一次世界大戦を迎えます。ヒトラー以前にもユダヤ人は迫害を受けており、古の都であるパレスチナへと戻る人が増えてきました。
そうなると発生するのがアラブ人との領土問題です。そんな時にある事件が起こります。
第一次世界大戦で苦しんでいたイギリスに、ユダヤ・アラブ両方が力を貸し、そのお礼としてイギリスは、当時領土紛争が起こっていたパレスチナの独立をユダヤ・アラブ両方に約束したのです。
しかし、実際そんなことは起こるわけがなく、国連がパレスチナを分断してユダヤ人とアラブ人の国を作ることとなりました。
しかし、この協議もユダヤ側に有利な条件だったことから、アラブ側が断固として拒否。そんな中、1948年にユダヤ人国家としてイスラエルが建国されます。

その後、いきなり国を作って怒ったアラブ諸国とイスラエルで戦争が頻繁に起こるようになりました。
イスラエルの方が味方も少ないので劣勢でしたが、急遽アメリカやイギリスの支援を受けて、徐々に形成逆転するように。
そうやって徐々にイスラエルの地域が増えていき、パレスチナ自治区は苦戦を強いられています。
イスラエルとパレスチナ自治区の領土変遷
それこそがパレスチナ問題が解決しない根深い問題なので、それを次に解説します。
パレスチナ問題の本質的な原因

なぜアメリカやイギリスが、ユダヤ人国家であるイスラエルに手を貸すのか。それは、19世紀にアメリカに移り住んだユダヤ人が金融で成功し、アメリカ経済で強い影響を持ったからです。
この記事でも解説したようにユダヤ人は成功者が多く、アメリカ大統領や議会に圧力をかけて政策決定にも影響を及ぼすほど。
イスラエルは石油資源を支配するための要所であり、アメリカやイギリスは軍事拠点として必要なのです。
そういった背景もあり、アメリカやイギリスが、ユダヤ人国家であるイスラエルに武器提供を行っているのです。
パレスチナの現状

ユダヤ人国家のイスラエルは、自国内の領域にあるパレスチナの周りに柵を張り巡らせて、パレスチナを隔離させました。
しかもパレスチナ地区は失業率が高くて生活環境も劣悪なので、住んでいる人にとってはある意味刑務所に閉じ込められているのと変わりません。
そういった背景もあってパレスチナ側の不満がたまり、イスラエルへのミサイル発射や自爆テロにつながっています。
こういった領土の線引きの仕方が今でも行われており、紛争の終わりが見えない状態となっています。
まとめ
いかがでしたか?
パレスチナ問題は、簡単に言えば領土問題です。アラブ人が住んでいたパレスチナという地域に、数千年前に住んでいたユダヤ人がいきなりやってきてイスラエルを建国。
隅に追いやられるアラブ人が怒ってイスラエルを攻撃。アメリカとイギリスが政治的な意図があってイスラエルに協力。
こんな感じでパレスチナ問題は泥沼と化しています。
そんな人向けに全てを網羅した記事を書きました。参考にしてみてください。
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